急上昇する女性の値・生涯未婚率をグラフ化してみる(2010年国勢調査反映版)

2012/01/16 06:05

独身女性内閣府は2011年6月17日、「子ども・子育て白書(旧少子化社会白書)」を発表した。主に結婚関係や子供の要因の観点から各種統計を収録し、対応する政策などをまとめた白書で、昨今の子育て問題などを網羅、あるいは検証できる指標が数多く盛り込まれている。そこでその中から重要な値や過去に記事として取り上げた内容を確認した上で、最新の値を反映させ、現状を把握したり、今後の検証に役立てるデータを構築していく。今回は「生涯未婚率」なるものについて、データの最新版への更新を行うことにする(【「子ども・子育て白書(旧少子化社会白書)」】)。

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「生涯未婚率」は言葉通り、その年において今後一生涯婚姻しないであろう人の割合を示す(少々ややこしいが、生涯を通して未婚である人の割合では無い)。死別や離別などの理由で配偶者と別れ、現在独身の人は「未婚」には該当しないので注意が必要。【公益財団法人 生命保険文化センターの解説】によれば、

「45-49歳」と「50-54歳」未婚率の平均値から、「50歳時」の未婚率(結婚したことがない人の割合)を算出したものです。生涯を通して未婚である人の割合を示すものではありません。ただし50歳で未婚の人は、将来的にも結婚する予定がないと考えることもできることから、生涯独身でいる人がどのくらいいるかを示す統計指標として使われます。

とあり(今件データもこの定義と同じ)、社会における結婚事情を推し量る、一つの指針にもなる。

最新の白書でも残念ながら、今件「生涯未婚率」については2005年までの値しか反映されていない(【2 婚姻・出産の状況 未婚化・非婚化の進行】)。そこで先日2010年調査分の速報値が発表された「国勢調査」の結果を元に独自に値を算出、グラフに反映させる(現時点では概算値なので、算出できた値も多少のぶれが生じる可能性はある。今後確定値が出た時点で、機会があれば改めてその値を計上しよう)。

収録場所は【国勢調査2010年版】から順に「人口等基本集計(男女・年齢・配偶関係,世帯の構成,住居の状態など)」「全国結果」「男女・年齢・配偶関係」「5-2 配偶関係(4区分),年齢(5歳階級),男女別15歳以上人口及び平均年齢(総数及び日本人)-全国※,全国市部,全国郡部,都道府県,20大都市」。この通りにたどることで、目的のデータが含まれたファイルを取得できる。そのデータを元に算出した2010年の結果を反映させたのが、次のグラフ。

↑ 生涯未婚率の推移(45-49歳と50-54歳未婚率の平均値)
↑ 生涯未婚率の推移(45-49歳と50-54歳未婚率の平均値)

概算による「ぶれ」が0.5ポイントほどあったとしても、男性の上昇率減退と、女性の急上昇ぶりは明らか。特に女性は前回2005年の7.3%から5ポイント近く上昇しており、大きな変化が起きたことを示している。別調査の結果【「お金が無い」「異性とうまく付き合えない」上昇傾向 気になる独身…独身者が独身で留まっている理由とは? (詳細版)(2010年分反映版)】【結婚したいがアレが邪魔…未婚男女が頭を抱える、結婚のハードルとは?】など、別調査の結果と照らし合わせて見比べると、経済上・趣味趣向の多様化・価値観の変化など、結婚に対するさまざまな環境の変化が、特に女性における結婚への心理的姿勢を変化させた可能性がある。

今サイトでは「生涯未婚率」そのものの取扱いが今回初めてということもあるが、その変化ぶりには少々驚かされた次第。今後も別の視点から検証する機会があれば取り上げることにしたい。

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