30代前半でも男性未婚率は約半数・年齢階層別未婚率の推移をグラフ化してみる(最新)

2018/07/04 04:45

2018-0629内閣府は2018年6月19日に、2018年版となる「少子化社会対策白書」を発表した。主に結婚関係や子供の要因の観点から各種統計を収録し、対応する政策などをまとめた白書で、昨今の子育て問題などを網羅、あるいは検証できる指標が数多く盛り込まれている。そこでその中から重要な値や過去に記事として取り上げた内容を確認した上で、最新の値を反映させ、または別途さらなるデータを一次資料から補完し、現状の把握や、今後の検証に役立てる資料を構築していく。今回は年齢階層別の未婚率の推移のグラフの再構築と精査を行うことにする(【少子化社会対策白書】)。

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最新の白書では今件「年齢階層別未婚率の推移」について、最新の国勢調査の確定報となる2015年分を反映した値が掲載されている。ただし収録されている値は25〜39歳分までの5年区切り値のみのため、国勢調査から関連する値を直引きして計算し、もう5年分若い層となる20歳から24歳の動向もグラフに反映させる(独自に値を算出した結果と、共通項目において白書の値は同一であり、計算方法に間違いが無いことは確認済み)。

今件「未婚率」に該当する者「未婚者」には、有配偶者はもちろんだが、死別者(結婚相手が亡くなって一人身の人)・離別者(結婚相手と離婚して一人身の人)も含まれていないことには注意。要は「まだ一度も結婚していない人の割合」である。もっとも結婚状態に無いが異性と同棲している人は含まれうる。また性交渉の有無とは無関係。

↑ 男性未婚率
↑ 男性未婚率

↑ 女性未婚率
↑ 女性未婚率

↑ 未婚率(男女別、年齢階層別)(2015年)
↑ 未婚率(男女別、年齢階層別)(2015年)

【日本の婚姻率・離婚率・初婚年齢の推移をグラフ化してみる】でも触れているように晩婚化が問題視されているが、それとともに未婚率の増加もまた同軸の問題として浮かび上がっている。男性若年層の未婚率は元々高かったが、中年層以降、そして女性は全般的に1970年代あたりから上昇の動きを示し、現在に至っているのが確認できる。そして直近の2015年では、男女とも30歳未満まではわずかな上昇を続ける一方、30代では男性は多少ながらも減少し、変化の兆しが見受けられる。

今グラフからは戦後の直後はともかく、1970年あたりと比較しても、いかに未婚率が増加しているかがあらためて確認できよう。また詳しくは過去の記事【1950年の20代後半男性未婚率は3割強・世代別未婚率の推移をグラフ化してみる】の後半部分で検証しているが、社会的変化が起きたと思われる1970年代以降、上昇傾向を続けている状態に変わりは無い。

国勢調査の前回調査分の2010年分との比較が次のグラフ。

↑ 男女未婚率変移(ppt)(2010年→2015年)
↑ 男女未婚率変移(ppt)(2010年→2015年)

元々中年層以降は未婚率が低かった、見方を変えれば伸びしろが大きかったこともあり、バブル時代あたりから未婚率は急激に上昇していた。前回の2010年分調査でも一部兆しはあったが、最新の調査分となる2015年分で明らかに頭打ちの動きを見せており、30代の未婚率はこの辺りが天井になりそうな雰囲気ではある。

年齢階層区分や男女比も含め、別調査の結果【「お金が無い」「異性とうまく付き合えない」上昇傾向 気になる独身…独身者が独身で留まっている理由とは?(詳細版)(最新)】【結婚したいがアレが邪魔…未婚男女が頭を抱える、結婚のハードルとは?(最新)】などと見比べると、結婚のハードルの高まりや結婚意識の変化と、未婚率の関係を類推できよう。


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