30代前半でも男性未婚率は約半数・世代別未婚率の推移をグラフ化してみる(2016年)(最新)

2016/07/17 05:03

内閣府は2015年12月20日までに、2015年版となる「少子化社会対策白書(旧「子ども・子育て白書」「少子化社会白書」)のHTML版を発表した。主に結婚関係や子供の要因の観点から各種統計を収録し、対応する政策などをまとめた白書で、昨今の子育て問題などを網羅、あるいは検証できる指標が数多く盛り込まれている。そこでその中から重要な値や過去に記事として取り上げた内容を確認した上で、最新の値を反映させ、または別途さらなるデータを一次資料から補完し、現状の把握や、今後の検証に役立てる資料を構築していく。今回は世代別の未婚率の推移のグラフの再構築と精査を行うことにする(【少子化社会対策白書】)。

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最新の白書では今件「世代別未婚率の推移」について2010年までの値しか反映されていない。そこで先日発表された2015年分の国勢調査の結果を直接反映させることにする。また、白書では25歳から39歳までの階層のみの掲載となっているが、今回はさらにもう5年分若い層となる20歳から24歳の動向も確認する。なお過去の分に関して「国勢調査」の一次データを元に独自に値を算出した結果と、共通項目において白書の値は同一であり、計算方法に間違いが無いことは確認済み。

今件「未婚率」に該当する者「未婚者」には、有配偶者はもちろんだが、死別者(結婚相手が亡くなって一人身の人)・離別者(結婚相手と離婚して一人身の人)も含まれていないことには注意。要は「まだ一度も結婚していない人の割合」である。もっとも結婚状態に無くとも異性と同棲している人は含まれ得る。また性交渉の有無とも無関係。

↑ 男性未婚率
↑ 男性未婚率

↑ 女性未婚率
↑ 女性未婚率

↑ 男女未婚率(2015年)
↑ 男女未婚率(2015年)

【日本の婚姻率・離婚率・初婚年齢の推移をグラフ化してみる】でも触れているように晩婚化が問題視されているが、それと共に未婚率の増加もまた同軸の問題として浮かび上がっている。男性若年層の未婚率は元々高かったが、中堅層以降、そして女性は全般的に1970年代あたりから上昇を見せ、現在に至っているのが確認できる。そして直近の2015年では、男女とも30歳未満まではわずかな上昇を続ける一方、30代では多少ながらも減少し(30代後半の女性のみわずかに上昇)、変化の兆しが見受けられる。

今グラフからは戦後の直後はともかく、1970年あたりと比較しても、いかに未婚率が増加しているかがあらためて確認できよう。また詳しくは過去の記事【1950年の20代後半男性未婚率は3割強・世代別未婚率の推移をグラフ化してみる】の後半部分で検証しているが、社会的変化が起きたと思われる1970年代以降、上昇傾向を続けている状態に変わりは無い。

前回調査の2010年分との比較をすると、上記でも言及している「20代の増加」「30代の減少」が把握できる。女性の30代後半における増加率は0.2%ポイントのみに留まっている。

↑ 男女未婚率変移(2010年→2015年、%ポイント)
↑ 男女未婚率変移(2010年→2015年、%ポイント)

元々中堅層以降は未婚率が低かった、見方を変えれば伸びしろが大きかったこともあり、バブル時代あたりから未婚率は急激に上昇していた。前回の2010年分調査でも一部兆しはあったが、今回の2015年分で明らかに頭打ちの動きを見せており、30代の未婚率はこの辺りが天井になりそうな雰囲気ではある。

世代区分や男女比と合わせ、別調査の結果【「お金が無い」「異性とうまく付き合えない」上昇傾向 気になる独身…独身者が独身で留まっている理由とは? (詳細版)(2010年分反映版)】【結婚したいがアレが邪魔…未婚男女が頭を抱える、結婚のハードルとは?】などと見比べると、結婚のハードルの高まりや結婚意識の変化と、未婚率の関係を類推できよう。


■関連記事:
【日本の「恋愛結婚」「見合い結婚」の推移をグラフ化してみる(2010年分反映版)】
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※2016.7.17.
2016年6月29日に発表された【平成27年国勢調査】の抽出速報集計結果(統計的手法により抽出した調査票を用いて主要な項目に関する結果を速報として集計した結果)を元に、情報を最新のものにアップデートしました。

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