小中高校生のケータイ経由でのネット利用状況をグラフ化してみる(2011年・青少年のインターネット利用環境実態調査版)

2012/01/16 06:00

内閣府は2011年10月31日、青少年のインターネット利用環境に関する実態調査結果を発表した。現在の子供達を取り巻く携帯電話やインターネット関連の実情をかいま見られる貴重なデータが多数盛り込まれ、注目すべき内容となっている。そこで【小中高校生の携帯電話保有状況をグラフ化してみる(2011年・青少年のインターネット利用環境実態調査版)】などのように、重要な部分を抽出してグラフを構築、内容を精査している。今回は「小中高校生が携帯電話経由でインターネットにアクセスしているか否か」について、見て行くことにする(【「2011年度版青少年のインターネット利用環境実態調査」も含めた一覧ページ】)。

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今調査は2011年6月9日から26日にかけて、層化二段無作為抽出法で選ばれた、同年8月末時点で満10歳から満17歳までの青少年とその同居保護者それぞれ3000人に対し、個別面接聴取法によって行われたもので、有効回答数は青少年1969人・保護者2037人。

調査母体全体(小中高校生)の携帯電話(スマートフォン含む。以後特記無き限り同)・保有率についてだが、大体5割の保有が確認されている。「家族共用で有り」も含めると少しづつだが増加する動き。

↑ 携帯電話・PHSを持っているか(小学校-高校)
↑ 携帯電話・PHSを持っているか(小学校-高校)(再録)

そこでこの保有者に対し、その携帯電話経由でインターネットのサイト(ウェブサイト以外にゲームや掲示板など書き込めるものも含む)にアクセスし、画面を見ることがあるか否かを聞いたところ、直近の2011年では6割近くが「ある」と答えている。

↑ 携帯電話でサイトにアクセス・画面を見ることがあるか(ゲームや掲示板などで書き込めるのも含む)(自分専用・家族共用保有者限定)
↑ 携帯電話でサイトにアクセス・画面を見ることがあるか(ゲームや掲示板などで書き込めるのも含む)(自分専用・家族共用保有者限定)

3年分だけを見ても明らかに減少傾向が見られるが、これは防犯・連絡専用端末として子供に与えた保護者によるルール作り、あるいは表示をブロックできる専用機種の普及が進んでいる結果と思われる。実際、2年分しかデータがないものの、増加傾向が確認できるのが裏付けとなる。

↑ 持っている機種は(自分専用・家族共用保有者限定)
↑ 持っている機種は(自分専用・家族共用保有者限定)(再録)

ウェブサイトの閲覧などは子供側からすれば「インターネットの窓口」であり、是非共利用したい機能だが、保護者の立場では「危ない場所にアクセスするかも?」「もう少し大人になって分別をわきまえられるようになってから」と判断するのが関の山。次のグラフは学校・性別に区分し直したものだが、小学生では9割近くが「無い」と答えており、多くの携帯電話がブロックされている、あるいは「アクセスしてはいけない」とルール作りされているのが分かる。

↑ 携帯電話でサイトにアクセス・画面を見ることがあるか(ゲームや掲示板などで書き込めるのも含む)(自分専用・家族共用保有者限定)(学校・性別)
↑ 携帯電話でサイトにアクセス・画面を見ることがあるか(ゲームや掲示板などで書き込めるのも含む)(自分専用・家族共用保有者限定)(学校・性別)

学校が上になるに連れ、閲覧率は上がり、高校生では平均で8割が「ある」と答えている。今件では「メールの閲覧・利用」は対象外なのでメールは利用している可能性はあるが、「携帯電話保有の小中高校生で、携帯経由のウェブ利用率は1割・4割強・8割」という値は覚えておいて損は無い。



携帯電話経由とはいえ、子供本人だけでインターネット上にアクセスできる「ウェブ閲覧」は、大海に乗り出す船舶旅行のようなもの。保護者は放置するのではなく、さまざまな「海図」「運航ルール」に該当する、利用上の注意点・決まりごとを教え、さとすことを忘れてはならない。万一「遭難」することにでもなれば、それは保護者の責任でもあるのだから。

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