円安に振れるとの考えが増加(2012年1月個人投資家動向)

2012/01/07 06:19

【野村證券(8604)】のエクイティ・リサーチ部は2012年1月5日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2012年1月発表分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は前回から反転する形で小幅ながらも上昇の動きを見せている。株価の先行きに対しては、小幅な上昇を見込む意見がもっとも多く、下落見込みの意見は「大幅な下落」以外の回答者は減少する動きを見せている。

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今調査は1000件を対象に2011年12月19日から12月20日に行われたもので、男女比は77.2対22.8。年齢層は50代がもっとも多く30.4%、次いで60歳以上が29.2%、40歳代が27.8%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く30.6%、500万円-1000万円が18.5%、300万円-500万円未満が12.8%と続いている。投資経験年数は10年から20年未満がもっとも多く32.0%を占めている。次いで5年-10年未満が29.4%、20年以上が28.7%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く46.5%と半数近くを占めている。ついで配当や株主優待が27.9%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は40.6ポイント。前回から4.2ポイントの上昇。3か月後の日経平均株価の見通しについて「1000円程度上昇」の回答率が最も多く、先月からは小幅な増加。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」を挙げる人がトップに。先月よりも増加。
・魅力的な業種は「医薬品」「素材」の順。「電気機器・精密機器」「運輸・公共」「自動車」「金融」はマイナス。
・ドル円相場は前回より円安に振れるとの考えが増加。
・ユーロに対する投資魅力はやや上昇(DIは前回のマイナス53.0からマイナス47.8に)。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。「株式」のDI値は増加。
という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も前回同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[武田薬品工業(4502)]
3位……[ソフトバンク(9984)]
4位……【ソニー(6758)】
5位……【みずほフィナンシャルグループ(8411)】
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。今回も上位三銘柄は先月から不動で、これらの銘柄に対する期待の高さが改めて確認できる(あるいは単に、情勢に変化が無いだけかもしれない)。またソニーが上位に入っているのは、新型ゲーム機Vitaの発売によるものだろうか。

今回も先月同様、震災関連で値が大きく減退して以降、一時期大きく持ち直した値からの下落・軟調さが確認できる。株価はやや持ち直しを期待されているが、大きな活力というほどのものでは無い。何より「今後増やしたい・減らしたい金融商品」で「預貯金」のDIが今だに増加中(先月39.9から44.4)で他の金融商品を大きく上回っているあたり、安易な表現だが「投資家の投資離れ」の気配がかいま見られる。

今調査は、金融資産を多く抱えている高齢層が中心の調査結果。当然、日本国内における各種市場との連動性も低くない。今後も有益な検証素材として、各値の動きを注意深く見守っていかねばなるまい。

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