レギュラーガソリン価格と灯油価格をグラフ化してみる(2012年1月版)

2012/01/05 07:07

ガソリン価格年も明けて良い機会ということもあり、先日から過去の記事でリクエストの多かったものについて、データ更新や表記方法の見直しを手掛けている。今回は2010年8月10日に掲載した、レギュラーガソリン価格と灯油価格をグラフ化し精査した記事を最後に1年以上更新が滞っていた、レギュラーガソリン価格と灯油価格の動向の記事に関して、最新の値を反映させることにした。

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ガソリン価格は再び上昇中
まずはいつも通り、商品先物を語るには欠かせない【フジフューチャーズ】から、原油価格(ニューヨーク原油・WTI)のチャートを抽出。

原油価格・WTI週足(フジフューチャーズより)
原油価格・WTI週足(フジフューチャーズより)

WTIの週足グラフを抽出したものだが、直近では2010年5月第3週に最安値の64.24ドルをつけてから次第に上昇、2011年5月第1週に最高値114.83ドルを記録し、その後下落。そして10月からは再び上昇機運にある。現時点では100ドル内外での推移を見せている。

さてそれでは早速ガソリン価格から。過去データのいきさつについては【レギュラーガソリン価格をグラフ化してみる】にもあるように、1991年以降の各種データは【総務省統計局・小売物価統計調査】から(全国平均が無いものは東京23区内データで統一)、1970年-1990年のデータについては【オートコミュニケーションズ】から抽出した。抽出元が異なるため、年次データには(正確には)連続性がないことに注意。そして前回分以降のデータは素直に【総務省統計局・小売物価統計調査の価格動向・東京都区部の長期時系列(昭和41年-最新月)】から不足分を補完した。

自動車ガソリンの東京都区部小売価格(年ベース、円)(1970年-2011年)
↑ 自動車ガソリンの東京都区部小売価格(年ベース、円)(1970年-2011年)

自動車ガソリンの東京都区部小売価格(月ベース、円)(2007年1月-2011年12月)
↑ 自動車ガソリンの東京都区部小売価格(月ベース、円)(2007年1月-2011年12月)

2008年夏期のガソリン価格高騰のイメージが強いため、同年の年次データが思ったより低い(「第二次オイルショック」と同等)ことに違和感を覚えるかもしれない。これは2008年後半においてガソリン価格が急落したため、平均値としてはやや押し下げられてしまったのが原因。二つ目の月次データを元にしたグラフで「原油直近天井価格」以後の急落を見れば一目瞭然。

一方、その月次においては、2008年4月の暫定税率一時解除に伴う下げを見せたあとは上昇一方だったものの、原油価格の天井である同年7-8月付近で最高値をつけ、その後急速に値を下げている。そして原油価格の上昇と共に再び少しずつ上昇傾向にあるのが分かる。まだ直近数年における最高値の180円前後にはほど遠いものの、確実な値上がりの歩みが確認できるはずだ。

灯油価格の動向は?
ガソリンとはやや違った傾向を見せているのが灯油価格。こちらは東京都内・18リットルのデータを採用した。

↑ 灯油の東京都区部小売価格(年ベース、円、18リットル)(-2011年)
↑ 灯油の東京都区部小売価格(年ベース、円、18リットル)(-2011年)

↑ 灯油の東京都区部小売価格(月ベース、円、18リットル)(-2011年)
↑ 灯油の東京都区部小売価格(月ベース、円、18リットル)(-2011年)

上下変動はガソリンとほぼ同じだが、”計測史上”最高額はすでに2007年12月の時点で達成してしまっている(その後も上昇を継続、直近最高値は2008年8月の2468円)。

幸いにも2008年においては、最高値をつけた夏以降、原油価格の急落を受けて灯油価格も下落。利用頻度が高まる2008年12月の時点では、価格は2006年の水準前後にまで戻っている。そしてその後はガソリン価格の変移と比べると緩やかではあるが、再び上昇の機運が感じられる状況にある。




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今回は冬期真っただ中での記事更新となったため、特に灯油価格は気になるところ。現時点ではやや高値なのが気になることもあり、今後の価格変動には十分以上に配慮しなければならない。

昨今では最初のグラフにある通り、原油価格が再び100ドルを超える高値をつけているものの、ガソリンや灯油の日本国内価格が「やや高値」程度で留まっている。その最大要因は【円ドル為替相場の移り変わりをグラフ化してみる(2011年9月分まで反映版)】にある通り、円高が進んでいるからに他ならない。単純計算で片付くものではないが、仮に1割円安に為替レートが振れれば、それに近い比率でガソリン・灯油価格は上昇しうる。灯油はまだしもガソリンが今の水準から1割上昇すれば、お手上げになる人も出てくるだろう。

そしてガソリン・灯油共に、現在の日常生活には欠かせないものに他ならない。灯油はこの季節、生活必需品となるだけに、価格の動向には注意深く目を向け続けたいもの。そろそろ例の【ガソリン値下げ隊】に再出動をお願いしたいと、心から願っている人も少なくあるまい。

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