2011年11月度外食産業売上はプラス1.0%・天候良好で客足増加、和風ファストフードも客足戻る

2011/12/27 12:00

日本フードサービス協会は2011年12月26日、協会会員会社を対象とした外食産業の市場動向調査における2011年11月度の調査結果を発表した。それによると総合売り上げは前年同月比でプラス1.0%となり、2か月連続してのプラスとなった。先月に続き天候に恵まれた地域が多かったのが幸いした(【発表リリース】)。

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今調査はファストフードやファミレス、パブレストランや居酒屋、ディナーレストラン、喫茶店などを対象に行われたもので、対象数は事業者数が218、店舗数は3万1387店舗。今月は前月と比較して事業社数・店舗数共に増加している。

全業態すべてを合わせた11月度売り上げ状況は、前年同月比で101.0%と前年同月を1.0%上回り、先月から続く形でプラスを見せることになった。休日の日取りは昨年と同じものの、冒頭で触れたように天候に恵まれた地域が多く(雨天日が前年同月比で、大阪2日減・東京1日減)(平均気温も高め)、これが客足を後押しする形になった。

業態別ではファストフードが先月に続いてプラス。牛丼チェーン店が含まれている「和風」では、「売上98.1%」「客数101.0%」「客単価97.1%」となり、客数は前年比でプラスに移行。あとは値下げ競争による客単価減少を客足の増加でどこまでカバーできるかにかかっている(逆にリリースでの言及のように「牛丼の度重なる値下げが従前ほどの効果を表さなくなっている」との見方もできる)。

ファミリーレストラン部門は昨月に続き、他部門と比べて焼肉部門の下げ幅が大きい。客単価はほぼ変わらないものの、客数がマイナス12.5%と1割強の減少を示している。リリースコメントでも「薄れつつある」とはしているものの、今月もなお震災周辺状況に伴う食肉に対する安全性への懸念が影響している。

全店データ
↑ 全店データ

地震の直接・一次影響は
終息。
天候がよく客足活性化。
和風ファストフードの
客足は戻るも、
焼肉店の
震災の二次的影響は
継続中。
東日本大地震・震災の直接的、一次的影響は、少なくとも外食産業においてはほぼ終息した動きを見せている。一方で消費性向における自粛・節電シフト、食品の安全に関する問題などの二次的影響(風評、扇動によるもの含む)は懸念材料として残っており、一部業態における中長期的な客数の減退が不安材料とされる。

今回のリリースでも先月同様、食肉関連、特に焼肉チェーンでの「震災の二次的影響」の大きさへの言及が目立つ。軟調さは同影響以外によるところも含まれている感はあるが(例えば昨今の生食回りでのトラブル報道が遠因)、いずれにせよ前年同月比でプラマイゼロの域まではまだ遠い。すでに各種プロモーションなどで歩みを進めている企業・業態もあるものの、多くは暗中模索状態といえる。消費者の生活・消費スタイルの変容への対応もあわせ、今後外食産業がどのように対策を講じていくのか、動向が気になるところだ。

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