世界各国の携帯電話保有率やテキストメッセージ利用率などをグラフ化してみる

2011/12/24 06:38

モバイルアメリカの調査機関【Pew Reserch Center】は2011年12月20日、携帯電話やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用に関する世界各国への調査結果を発表した。今回はその中から基本要素部分、例えば携帯電話の保有率、音声通話の利用率、保有している携帯電話を使ったインターネットの利用率などを抽出し、グラフ化と考察を行うことにしよう(【Texting, Social Networking Popular Worldwide】)。

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今調査の最新版データは21か国それぞれの18歳以上の大人に向けて直接相対・電話経由で2011年3月-5月にかけて行われたもので、回答数は各国約1000人(但し中国は3308人・インドは4029人と多め)。中国の結果以外は各国の国勢調査のデータに基づいたウェイトバックが行われている。

インターネットへのアクセスが可能か否かを考慮しなければ、世界各国で携帯電話が爆発的に普及率を高めているのは、【アフリカ諸国のモバイル利用者数をグラフ化してみる】【アジア太平洋地域を中心に世界のモバイル加入者数推移をグラフ化してみる】などでお伝えした通り。今調査結果でもアジア地域でやや低めの値が出ているものの、概して高い結果となっている。

↑ 携帯電話を所有している人の割合
↑ 携帯電話を所有している人の割合

それではそれら携帯電話保有者においては、一般の通話機能、3Gなどインターネットへのアクセス機能はどの程度利用されているのだろうか。保有の携帯電話は「単なる音声通話+SMS」なのか、それとも「3Gなどのインターネット機能付き」なのだろうか。それらがおぼろげながら見えてくるのが、次以降の調査項目。これらの値はいずれも「携帯電話保有者」を母数としていることに注意してほしい。

まずは音声通話を使っているか。これはさすがにほとんどの国で100%に近い値を示している。回答ミスの回答者の可能性を考慮すれば、事実上100%の国が多数と見てよいだろう。

↑ 電話(音声通話)をかけている(普段から自分の携帯電話でしているか(自前の携帯電話保有者限定))
↑ 電話(音声通話)をかけている(普段から自分の携帯電話でしているか(自前の携帯電話保有者限定))

ドイツが例外的でやや低い値を見せているが、同国は他の項目でも押し並べて低い値に留まっている。今件についてレポートでも特に言及は無く、やや不思議なところ。機会は別に譲るが、さらにSNSの利用率も低め(非使用率が高め)で、「相手からアクション待ち状態・自らは積極的に使わない」というスタイルの人が多いのかもしれない。

続いてテキストメッセージを送るか否か。インターネットアクセス機能が無くても、ほとんどの携帯電話にはSMS(ショートメッセージサービス=テキストメッセージ)が付いている。日本ならショートメール・Cメールがそれに該当する。一般的には通話よりも安価なので、通話以上に使われることも多い。

↑ テキストメッセージを送る(普段から自分の携帯電話でしているか(自前の携帯電話保有者限定))
↑ テキストメッセージを送る(普段から自分の携帯電話でしているか(自前の携帯電話保有者限定))

「自前の携帯電話保有者限定」という点に注意して欲しいが、携帯電話周りではとみに話題に登るインドネシアの高さが目に留まる。一方でインドやパキスタンは低め。後述のネットアクセス率なども低いことから、保有者の端末の多くはシンプルな通話機能の利用・装備であることが推測できる。

通話やテキストメッセージはほとんどの携帯電話で使えるが、次の「写真や動画撮影」「インターネットの利用」はいわゆる3G以降の携帯電話で無いと無理。

↑ 写真や動画を撮る(普段から自分の携帯電話でしているか(自前の携帯電話保有者限定))
↑ 写真や動画を撮る(普段から自分の携帯電話でしているか(自前の携帯電話保有者限定))

↑ インターネットを使う(普段から自分の携帯電話でしているか(自前の携帯電話保有者限定))
↑ インターネットを使う(普段から自分の携帯電話でしているか(自前の携帯電話保有者限定))

両者とも日本の値が抜きんでているのが分かる。スマートフォンで無い一般携帯電話のネットアクセス機能、そして写真・動画撮影などのマルチメディア機能は日本の端末が秀でている&普及率が高いため、必然的にこれら機能利用者の対携帯電話保有者比率も高くなる(別調査機関の調査報告書では「日本の携帯電話経由の動画視聴率はずば抜けて高い」との報告もある)。

また日本以外では「写真や動画の活用は諸外国でも活発」「携帯電話経由のネット利用はアメリカやイギリス、イスラエル、中国などで盛ん」などが見て取れる。ただし前述の通り中国は国勢調査結果に伴うウェイトバックが行われていないため、実情とは隔たりを見せている可能性は低くない。

現状では「携帯電話保有」=「写真や動画の利用」「インターネットアクセスが可能」とは程遠く、せいぜい知り合いとのSMSのやりとり位であることが確認できる。しかし今後は新興国を中心に、確実にこれらの機能の利用率向上がなされていく。インターネットの世界そのものもそれに合わせ、大きな変化をしていくに違いない。

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