冬物が全般的に今一つ、主力3部門はすべて下落…2011年11月度チェーンストア売上高、マイナス2.3%

2011/12/23 12:00

【日本チェーンストア協会】は2011年12月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2011年11月度における販売統計速報を発表した。それによると2011年11月は平年に比べて温暖だったことから、冬物が全般的に今一つの動きとなり、総計としては軟調に推移。前年同月比は4か月連続してのマイナス値、-2.3%(店舗調整後)を記録した(【発表リリース】)。

スポンサードリンク


今調査結果は協会加入の60社・8077店舗に対して行われている。店舗数は先月比で35店舗増、前年同月比で188店舗増。売り場面積は前年同月比104.0%と4.0%ほど増えている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0399億8586万円(前年同月比97.7%、▲2.3%)
・食料品部門……構成比:60.8%(前年同月比97.6%、▲2.4%)
・衣料品部門……構成比:11.7%(前年同月比96.7%、▲3.3%)
・住関品部門……構成比:21.0%(前年同月比97.4%、▲2.6%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比100.1%、△0.1%)
・その他…………構成比:6.1%(前年同月比101.0%、△1.0%)

暖冬で冬物が今一つ。
主力部門はすべてマイナス。
11月は全国的に平均気温が平年比で1-2度ほど高く、これが冬向けの防寒衣料や鍋ものをはじめとした食料品の動きを鈍らせることになった。「ボジョレー・ヌーボーの販売は好調だった」と単独でリリースに明記されるほど同商品の売れ行きはよかったようだが、それだけでは全体のかさ上げには至らなかった。

具体的には、食料品においては昨年の相場高の反動でキャベツや白菜などの葉物野菜をはじめとした野菜全般は(売上高的に)不調。畜産品は和牛不調、豚肉・加工肉堅調と昨月から変わらず。水産物はエビやカニをはじめとした鍋もの関係が全般的に不調。惣菜は焼物や揚物が好調。その他商品ではデザートなどが不調。

衣料品では温度が高かったことから、コート類をはじめとした冬物品が全般的に不調。降水量も平年比で少なかったが、レイングッズは堅調だった。また住関品では毛布や石油ストーブが好調、自転車も堅調な一方、テレビやエアコン、冷蔵庫が不調など、昨今の景気動向・節電対策など時節を反映した動きを示している。

先月言及した牛肉に対する「震災」の影響は未だに少なからず継続している。リリースからは「防災関連商品」としての言及は無くなり、多数商品による際立った傾向は影をひそめた感はある。しかし先月も言及したように「自転車」はいまだに売れ行きの良さを示しており、【警察庁、自転車の歩道通行への対応見直しを通知】でも指摘しているように、自転車利用者の急増による問題の発生の裏付けとしての動きは確認できる。

食料品のうち「和牛」などの不調さは、以前から続いている買い控え傾向に伴うもので、全体への影響は限定的。食料品全体の不調さは、むしろ去年の葉野菜の高騰での売上増の反動によるところが少なくない(去年の高値動向は【野菜の発育不足の影響を実際に目にして】など参照)。とはいえ「状況」は継続中。デマや妄言、山師の扇動に惑わされることの無いように注意しながら、引き続き十分以上の動向監視を続ける必要はある。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー