「テレビ観ながら操作」4割…米でのテレビとスマートフォン・タブレット機との「ながら視聴」の関係

2011/12/19 12:00

モバイル米ニールセンでは2011年10月13日に同社レポ―トのダイジェスト的紹介として、タブレット機やスマートフォンなど新世代のモバイル端末と、テレビ視聴との同時利用関係、いわゆる「ながら視聴」に関するデータを公開している。レポート全体の一部しか確認できないものの、例えば「スマートフォンやタブレット機所有者の4割ほどが毎日、テレビ視聴時に自分の端末を操作している」と答えているなど、それだけでも十分注視に値する内容を得ることができる。今回はこのデータにスポットライトをあてることにしよう(【40% of Tablet and Smartphone Owners Use Them While Watching TV】)。

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まずはタブレット機・スマートフォン・電子書籍リーダーの3モバイル機の所有者それぞれに、テレビ視聴をする際にその端末を使っているか否か、使用頻度について聞いたもの。タブレット機の「ながら」度はもっとも高く、スマートフォンもそれに近い結果が出ている。

↑ 普段テレビ視聴の際に所有の機器を使っているか
↑ 普段テレビ視聴の際に所有の機器を使っているか

ところが電子書籍リーダーでは「ながら視聴」率は低く、使った事が無い人が半数近くに達する。新聞を読みながらテレビを観る人はいても、書籍を読みながらテレビを視聴する人があまりいないのと同じで、電子書籍リーダーでの購読は「書籍を読む」行為に近いという認識・姿勢なのかもしれない。つまり「ながら視聴」で注意力を分散したくは無い、ということだ。

次のグラフはタブレット機とスマートフォンの所有者(※)が、テレビを視聴している際にする行動。番組中・CM中でほとんど利用性向に変化が無いのが分かる。

(※)「タブレット機とスマートフォンの所有者」……今件では「双方所有者」と訳したが、原文は「smartphone and tablet owners」とあり、あるいは「どちらか一方でも所有しているユーザー」と解釈できるのかもしれない

↑ タブレット・スマートフォン双方所有者の、テレビ視聴中の行動性向
↑ タブレット・スマートフォン双方所有者の、テレビ視聴中の行動性向

一番良く行われているのは「電子メールの確認」。「新規メール確認」のボタンを押すだけで良く、新着メールが届いていたらタイトルのみ、あるいはざっと読みするだけなので、さほど注力を分散する必要もなく、時間もほとんどとらない。テレビを観ている間に新しいメールが届いたらどうしようかと、気になる人も多いのだろう。

注目すべきはその次の「視聴内容とは無関係の情報のためのウェブ閲覧」。モバイル機とテレビ番組との間柄として、番組とインターネットとの連動性(例えば番組内で紹介された商品に関する情報を、視聴者はすぐにでも知りたくなるために検索をかける)がよくうたわれているが、それ以上にテレビ視聴への注力が退屈なのか、あるいは元々注意力が散漫なのか、テレビ視聴とは無関係の行動をしていることになる。上記で挙げた一例「新聞を読みながらテレビを観る」と同等、あるいはそれ以上に関連性が低い。さらに「SNS徘徊」も、「無関係内容のウェブ閲覧」に近い。

一方で番組との連動性が認められる項目「番組関連の情報検索」「広告内にあった商品の情報検索」などもそれなりに高い値を示しているが「無関係内容のウェブ閲覧」と比べればはるかに低い値でしか無い。

これを男女別に見ると、性別が関係ない項目と、男女で大きな差異が見受けられる項目ではっきりとした違いが出ている。

↑ タブレット・スマートフォン双方所有者の、テレビ視聴中の行動性向(男女別)
↑ タブレット・スマートフォン双方所有者の、テレビ視聴中の行動性向(男女別)

女性は男性と比べて「SNS徘徊」の値が高い。元々ソーシャルメディア・SNSへの注力度は女性が上なのは既知の通りで、その傾向がここにも表れていることになる。また「スポーツの試合動向確認」は男性が女性を大きく引き離しているが、プロスポーツそのものへの興味関心を考えれば、これは容易に理解ができる。

今件はあくまでもアメリカでの動向であり、日本とは事情が異なる可能性はある。しかし「ながら視聴」がアメリカだけの傾向でないことを考えれば、似たような行動様式がとられていることは、容易に想像できよう。


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