【更新】1990年以降の世界の二酸化炭素排出量比率をグラフ化してみる

2011/12/15 12:10

二酸化炭素排出先に【世界の二酸化炭素排出量比率をグラフ化してみる(2009年版)】で国際エネルギー機関(The International Energy Agency (IEA))発行の[CO2 Emissions from Fuel Combustion 2011 - Highlights-]からのデータを元に、世界主要国の二酸化炭素排出量をいくつかの視点でグラフ化した。その際に用いた資料には2009年時点のものだけではなく、過去のいくつかの年代における同様の数字も記されている。そこで今回は2009年時点の排出量上位国における、直近20年ほどの推移を眺めてみることにした。

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まずは主要国(中国、アメリカ、インド、ロシア、日本、ドイツ、イラン、カナダ、韓国)の経年二酸化炭素排出量推移。1990年以降、データがある年のもののみをプロットしている。またロシア・ドイツは1990年のものは多少のぶれが生じている(冷戦終結時の国境線書き換えも含めたどたばた)ことや、中国は原則的に2000年より前のものは香港を含めず、それ以降のものは含んでいる(平均値周りのものは中国本土のみ)ことに留意してほしい。

↑ 世界の二酸化炭素排出量(億トン)(1990年-2009年時点、IEA調べ)(上位国のみ)
↑ 世界の二酸化炭素排出量(億トン)(1990年-2009年時点、IEA調べ)(上位国のみ)

中国の急上昇ぶり(増加率、増加量)やアメリカ合衆国の量の多さ、そしていくつかの先進諸国における技術革新・公害対策などによる効果が出ているのが確認できる。日本やドイツは元々排出量が(今グラフ中では)少なめなポジションなのに加え、それでもさらに値を削っているのが見て取れる(もっとも2008年-2009年の減少は、景気後退によるところも小さくない)。

続いて全世界比。

↑ 世界の二酸化炭素排出量比率(1990年-2009年時点、IEA調べ)
↑ 世界の二酸化炭素排出量比率(1990年-2009年時点、IEA調べ)

世界全体の排出量との比率の上でも、中国の増加、アメリカの漸増から漸減への転換、インドの漸増が見て取れる。またドイツや日本は漸減状態にあることが確認できる。

最後に「一人当たりの」二酸化炭素排出量推移。こちらは折れ線グラフでは分かりにくいところもあるので、棒グラフで各国推移を見ることにする。

↑ 一人当たりの二酸化炭素排出量(1990年-2009年時点、排出量上位国、IEA調べ)(トン/年)
↑ 一人当たりの二酸化炭素排出量(1990年-2009年時点、排出量上位国、IEA調べ)(トン/年)

アメリカやカナダは高めの水準だが、それでもじわじわと値を落としていること、ドイツや日本も同様に今世紀に入ってからは削減効果が出始めていることが読み取れる。一方でイランや韓国は急速に値を増しており、そのカーブに近い傾斜で中国が増加しているのが目に留まる。中国の人口数を考慮すれば、この傾斜が何を意味するのか、今記事一つ目のグラフと照らし合わせれば容易に理解できるはずだ。また、人口という観点では傾斜こそ現時点ではゆるやかなものの、インドの動向も気になるところではある。

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