【更新】アジア太平洋地域のモバイル動画視聴動向をグラフ化してみる

2011/12/25 07:01

ニコ動世界規模のモバイルオペレーターの業界団体である【GSM Association】は2011年11月16日、アジア太平洋地域のモバイル加入者(インターネットなどのデータ通信に加え、通話、さらにはSMSサービス利用者も含む)の動向を書き連ねたレポート「Asia Pacific Mobile Observatory 2011」([http://www.gsm.org/newsroom/press-releases/2011/6570.htm、該当プレスリリース。現在はアクセスできず])を発表した。このデータを基に、2011年12月17日に掲載した記事【アジア太平洋地域を中心に世界のモバイル加入者数推移をグラフ化してみる】をはじめとし、各種データの抽出やグラフの再構築、内容・状況の精査などを行っている。今回は同地域における「モバイル動画視聴動向の推移」を見ていくことにする。

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今レポートではアジア太平洋地域該当国として47か国を挙げている。今項目ではその中でも特異的な数字をはじき出している「日本」にスポットライトを当て、「日本」「日本を除いたアジア太平洋地域先進国の平均」「アジア太平洋地域新興国の平均」における、モバイル経由で動画を視聴している人の人数推移を示している。

↑ モバイル動画利用者(単位:100万人)
↑ モバイル動画利用者(単位:100万人)

各国のベースとなる人口の差異もあるが、「モバイル経由」の動画視聴は新興国の方が多い。また、成長率も新興国の方が上(先進国の年平均成長率は27%、新興国は66%)。これは【アジア太平洋主要国のモバイルブロードバンド普及率の推移をグラフ化してみる】でも記しているが、新興国の少なからずがモバイルをベースとしてインターネットへのアクセス環境を確立しているからに他ならない。先進国は伸び率も低く、今後の「モバイル経由」の動画視聴者もあまり増加傾向を見せないが、これはパソコンで視聴してしまうのが大きな要因。

ところが日本は先進国に区分されているにも関わらず、モバイル経由の視聴者数が他国と比べて異様な数を記している。成長率こそ他の先進諸国と変わらないが、元々の人口の多さも一因ゆえ、視聴者数は先進・新興国平均の数倍に及んでいる。

レポートではこの傾向について、「アジア太平洋地域はモバイルエンターテインメント市場において先進的な立場にある」とした上で、「動画視聴は同市場でもっとも成長率の高い分野」「特に新興国で成長著しい」「スマートフォンの普及と共に大きな成長を示している」「日本は異様なまでに視聴者数が多く、2015年には5000万人を突破。さらに高画質の動画視聴者の増加により、回線の容量不足が懸念される」と説明。また「ニコニコ動画」が2007年に展開を開始したモバイル版が、大きな牽引力になったとも解説しているしている。



インターネット経由での動画視聴は今やエンタメ分野の重要な一分野として、その立ち位置を確立している。機動力の高いモバイル端末からの視聴は、かつての「携帯テレビ」をはるかに超えた需要で受け入れられている、今後も画面の大きなスマートフォンの普及に連れて、さらに動画視聴者は増え、視聴者の視聴量は増加していく。

それと共に本文中でも懸念されている、トラフィックへの懸念も現実問題となる。料金体系との兼ね合わせもあり、今後とも関連企業は難しいかじ取りを迫られるに違いない。

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