【更新】アジア太平洋主要国のモバイルブロードバンド普及率の推移をグラフ化してみる

2011/12/22 06:24

モバイルブロードバンド使用中世界規模のモバイルオペレーターの業界団体【GSM Association】が2011年11月16日に発表した、アジア太平洋地域のモバイル加入者(インターネットなどのデータ通信だけでなく、通話、そしてSMSサービス利用者も含む)の動向を書き連ねたレポート「Asia Pacific Mobile Observatory 2011」([http://www.gsm.org/newsroom/press-releases/2011/6570.htm、該当プレスリリース。現在はアクセスできず])を元に、【アジア太平洋地域を中心に世界のモバイル加入者数推移をグラフ化してみる】をはじめとしてデータの抽出やグラフの再構築、考察などを行っている。今回は主要国における「モバイルブロードバンドの普及率の推移」を見ていくことにする。

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今レポートではアジア太平洋地域該当国として47か国を挙げているが、そのうち人口がある程度以上存在し、モバイル系の情報が精査しやすい、かつ特徴的な性質を持つ17か国を抽出し、それらの国を「AP17」と呼んでいる。今回はその「AP17」を対象とした、「モバイルブロードバンドの普及率の推移に関するデータである。

モバイル加入者の全員がインターネットへアクセスできるわけでは無い。少なからずは通話とSMS(ショートメッセージサービス)のみの利用しか出来ない。3G(第三世代)携帯電話以降の、いわゆる「モバイルブロードバンド」(固定電話回線などによるブロードバンド通信に準ずる通信速度を有する、モバイル系などの無線通信サービス)を使っている人の割合は国によってさまざま。携帯電話普及率が高くても、モバイルブロードバンド普及率が低い国は十分にありうる。しかし固定回線よりも(利用者・事業者双方において)安価で整備しやすいモバイルブロードバンドに注目が集まり、昨今では各業者の参入により、少しずつながらも浸透が始まっている。

次のグラフはAP17における、直近2010年、そして5年前の2005年における、対人口比モバイルブロードバンド普及率。例えば日本の場合、2005年時点では人口比で23%だったモバイルブロードバンドの普及率が、2010年では88%にまで伸びている。大まかだが「4人に1人」が「10人に9人」までに広がったわけだ。

↑ アジア太平洋地域主要17か国における、対人口比モバイルブロードバンド普及率推移(2005年・2010年)
↑ アジア太平洋地域主要17か国における、対人口比モバイルブロードバンド普及率推移(2005年・2010年)

↑ アジア太平洋地域主要17か国における、対人口比モバイルブロードバンド普及率推移(2005年から2010年の年平均成長率)
↑ アジア太平洋地域主要17か国における、対人口比モバイルブロードバンド普及率推移(2005年から2010年の年平均成長率)

第一印象としては、グラフの右半分と左半分で大きく二分されているイメージが浮かぶ。特に2005年の時点では右半分の国々は事実上ゼロに等しい(実際には小数点以下の比率で普及しているが、今件グラフでは反映されない)。そして2010年においては「2005年時点で基盤のあった国は大きく伸び」「基盤がほとんど無かった国も芽生え、伸び始めの雰囲気が見受けられる」状況にあるのが分かる。

レポートでは中国を例に挙げ「中国では2014年に9億5700万人がモバイルブロードバンドを利用するという予想がある。すでに固定回線を利用している人が多数に及んでいることを考慮しても、大勢の人が『モバイル経由のアクセスでインターネットの便益を初めて享受する』ことになる」と解説している。そしてアジア太平洋地域では今事例と同様のパターンが他国(グラフ上右側の国々)で起きるのは想像するに難くない。



「モバイル」というツールを手に、世界をまたに駆けられるインターネットの世界に足を運ぶ数億もの人達。それはまるで中世ヨーロッパの大航海時代の様相すら呈している。彼ら・彼女らが目にするのはどのような世界だろうか。そしてその経験は本人自身、そして属する国々にどのような変化をもたらしていくのか。気になるところではある。

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