日本から主要5か国への好感度推移をグラフ化してみる

2011/12/09 12:10

外交内閣府は2011年12月5日、外交に関する世論調査を発表した。それによると調査時点においてアメリカへの親近感を抱いている人は8割を超え81.9%に達していることが分かった。今件に関する2011年分データの詳細はすでに【アメリカへの親近感過去最高の81.9%に】でお伝えした通りだが、今回は主要国(アメリカ・ロシア(ソ連)・中国・韓国・インド)に対する親近感の推移を過去データから抽出し、グラフ化を行うことにした。各国に対する国内世情の変移をつかみ取ることができよう(【発表リリース】)。

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今調査の最新分は2011年9月29日から10月16日にかけて層化2段無作為抽出法によって全国20歳以上の人の中から選ばれた3000人を対象に、調査員による個別面接聴取法によって行われたもので、有効回答数は1912人。男女比は909対1003、年齢階層比は20代158・30代281・40代283・50代318・60代436・70歳以上436。

今調査では対象国に対する親近感について「親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」「分からない」「どちらかというと親しみを感じない」「親しみを感じない」の5つの選択肢から1つを選んでもらっている。今件はこのうち前者2つ「親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」を合わせた値を「好感度」と位置付け、その推移を見ることにした。なおインドは1991年-2007は「南西アジア諸国(インド,パキスタンなど)」と尋ねているため、厳密には連続性は無い。

↑ 主要国への好感度推移(「親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」の合計)
↑ 主要国への好感度推移(「親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」の合計)

先の記事にもある通り、対アメリカへの好感度は押し並べて高く、直近ではさらに上昇する傾向を見せている。一方中国は全体的に右下がりで、この30年ほどの間に1/2-1/3ほどまでに減少してしまってるのが分かる。

ロシアは10%強を低空飛行したまま。1990年前後に一時的に盛り上がりを見せたが、すぐに急降下。2000年あたりからは再び上昇しているが、これはプーチン政権の発足と対日融和政策によるところが大きい(特に当時の日本の小泉首相の仲の良さはテレビでも幾度となく伝えられており、これがポジティブに働いたようだ)。

韓国やインドは基準値こそ違えども同じようなカーブを描いて上昇中。ただし昨今では韓国が頭打ち状態なのに対し、インドがまだ上昇余力を見せている。

今件はあくまでも不特定多数の母体による世論調査の結果であり、それがそのまま日本全体としての各国への好感度、さらには政策につながるわけではない。一方主要国への印象を推し量るという視点では、十分に役立つ値といえる。

注意すべきは「親しみを持たない」が「マイナスのイメージを持つ」には直結しないということ。単に判断するだけの材料を持たない、認識度が薄い可能性も多分にある。今後各国との関係(善し悪しの他に単純な密接度)に変化があれば、今件調査結果にも少しずつ動きが見られるはずだ。

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