普及率12.8%・男性6割…comSCORE、日本のスマートフォン普及状況を発表

2011/12/07 06:47

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スマートフォン全世界に調査パネルを有するアメリカの調査機関comSCOREは2011年12月6日、日本のスマートフォン利用動向に関するレポートを発表した。それによると同年10月現在において、日本国内でスマートフォンをメイン端末として利用している13歳以上のユニークユーザー数は推定で1456万人であることが分かった。男女比では男性が6割強、女性が4割足らず、世代層では25-34歳層がもっとも多く1/4強に達している。comSCOREでは各属性で偏りが見られるものの、その偏りは減少傾向にあり、今後平坦化が推し進められると推測している(【発表リリース】)。


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今レポートはcomSCOREの調査パネル「モビレンズ」のデータを元に推定されたもので、対象者がサブ機(2台目・3台目など)として用いているスマートフォンはカウントされていない。よって実際には推定値にもう少し上乗せされている可能性もある。

それによると2011年10月時点で日本における(メイン端末としての)スマートフォン・ユニークユーザーは13歳以上限定で1456万人。1歳単位の人口推計が取得できる最新のデータ(平成22年国勢調査)では13歳以上人口は約1億1360万人なので、普及率は12.8%という計算になる。そして男女比は61.5対38.5。男性が多数を占めている。

↑ 日本のスマートフォンユーザー男女比(comSCORE)
↑ 日本のスマートフォンユーザー男女比(comSCORE)

世代構成で見ると、25-34歳の層がもっともボリュームが厚く25.6%。全ユーザーの1/4を超えている。

↑ 日本のスマートフォンユーザー・世代構成比(2011年10月、comSCORE)(※25歳未満は等年齢間隔でないことに注意)
↑ 日本のスマートフォンユーザー・世代構成比(2011年10月、comSCORE)(※25歳未満は等年齢間隔でないことに注意)

リリースでは「51.8%と実に半数以上が35歳以下のユーザーによって利用されており」と若年層の利用者率が高いことを強調しているが、同時に13-17歳の利用率はさほど高くなく、スマートフォンが一般携帯電話と比べればまだ割高で、金銭的負担の大きい端末であることも示唆している。

最後に居住地区区分による分布。多分に人口分布に寄るところもあるが、関東甲信越だけで4割近く、関西で2割近くとなり、合わせてほぼ6割に達する結果となっている。

↑ 日本のスマートフォンユーザー・居住地区区分(2011年10月、comSCORE)
↑ 日本のスマートフォンユーザー・居住地区区分(2011年10月、comSCORE)

リリースでは最初の男女比グラフにもあるように、現時点で各属性にて偏りのあるスマートフォンユーザーに関し、少しずつ均等化の傾向が見られると解説している。特に男女比では女性が、居住地区区分では関西・中部・九州圏の伸びが顕著で、今後これらの比率上昇に伴い、偏りもならされていくとのこと。それに伴いスマートフォン利用者数・普及率もさらに底上げされていくことだろう。


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