登録ユーザー数2535万人、幽霊会員率は4割を突破…mixi動向(ユーザー数とアクティブユーザー、2011年9月)

2011/12/05 06:45

先日【ミクシィとTwitter、サービスやビジネス領域における提携発表】でお伝えしたように、ツイッターとの提携を発表したSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)【mixi】を運営する【ミクシィ(2121)】。そのmixi回りでは先日、来訪者数回りの話で色々と話題になったことも記憶に新しい。しかし当サイトでは定期的にミクシィの四半期短信の発表資料を元に、公式データを元にした解説を行っているため、さほど目新しい話は見当たらなかった。今回はそれらの話に触発されたこともあり、話題に登った「来訪者数」とも浅からぬ関係のある「登録ユーザー数」と「月間ログインユーザー数」などについてグラフ化を行うことにした。

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ミクシィでは毎四半期決算短信の発表と共に、現状の解説と今後の抱負などをまとめた補足資料を開示している。その中には機能の変更や状況の変化(アプリの公開開始やスマートフォンの普及など、アクセス環境の大きな変化)によってスタイルを変えつつも、mixiの規模を示す数字が示されている。それが「登録ユーザー数」であり「月間ログインユーザー数」。

定義としては

・登録ユーザー数……単純にmixiの登録者数。登録アカウント数。アクセス頻度は問わない。
・月間ログインユーザー数……該当月に1度でもアクセスしたユーザー数(登録ユーザー数)。同一ユーザーが2度以上アクセスしても一人としてカウントする(延べ人数では無いということ)。

となる。利用スタイルなどを想像すれば、実質的に「月間ログインユーザー数」が現在利用しているユーザー数で、それ以外は休眠状態・幽霊会員の類と見なして良い。アメリカの調査機関【Pew Reserch Center】でもソーシャルメディア回りの調査では一か月に一度の利用を「現実に使っているか否か」の区切りの一つとしている場合が多い。

さてmixiの「登録ユーザー数」「月間ログインユーザー数」だが、「登録ユーザー数」は最近になって月次動向の発表を取りやめてしまっている。一方「月間ログインユーザー数」は2007年末あたり以降のデータしか無い。そこで四半期単位に区切り、2007年6月末以降について「登録ユーザー数」「月間ログインユーザー数」を逐次補足資料から抽出し、生成したグラフが次の図となる。

↑ mixiの登録ユーザー数・月間ログインユーザー数推移(万人)
↑ mixiの登録ユーザー数・月間ログインユーザー数推移(万人)

「登録ユーザー数」>>「月間ログインユーザー数」となるのは当たり前の話だが、アクセスしやすいアプリの導入やシステムの変更でグラフの傾斜にやや変移があるも(例えば2009年後半期にやや上昇幅が大きくなっているのは、招待制を廃して登録制にしたため)、両者とも右肩上がりなのが分かる。しかしよく見ると、「登録ユーザー数」は継続的に上昇カーブを描くが、「月間ログインユーザー数」は傾斜を緩やかなものとし、今年に入ってからは漸減傾向さえ確認できる。

そして上でも触れているように、「登録はしているが該当月に一度もアクセスしなかった」休眠状態・幽霊会員が増加しているのが確認できる。両折れ線グラフの間が、そのまま幽霊会員となるからだ。

そこで「幽霊会員」数を概算し、四半期ごとの解説記事では文中で掲載している「幽霊会員率」(登録ユーザー数に占める、幽霊会員数の割合)を算出したのが次のグラフ。

↑ mixiの「幽霊会員」率
↑ mixiの「幽霊会員」率

「月間ログインユーザー数」が確認できるもっとも早い時期、2007年末時点では23.3%。招待制から登録制に移行してからしばらくはやや減少(=アクティブ会員数・率の増加)が見られるも再び増加傾向に移行し、今年に入ってからは上昇率もやや大きめなものに。そして直近データでは40.2%にまで増加している。これは10人の登録ユーザーのうち、月一以上でアクセスしている会員が6人であることを意味している。

登録会員数の増加自身は喜ぶべき話ではあるが、実働会員数ともいえる「月間ログインユーザー数」が横ばい、むしろ減退していては、コミュニティ全体の活性度も落ち着いたものとなってしまう。多種多様なゲームの導入、焦燥感すら覚える新機能の漸次導入、そしてmixiページ、さらには先日のツイッターとの提携。ポジティブに解釈すれば現状を把握した上で、停滞感から脱するためにさまざまな手を打っている感はある(事実、補足資料にも何度となく新しい取り組み・チャレンジに関する言及が登場する)。

公開される値が正しいものであれば、その数字は正直に現実の物語を描いていく。今件グラフは今後も定期的に更新し、(四半期短信毎のものにする予定)「物語」を注視していくことにしよう。

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