ユーロ投資魅力は過去最低(2011年12月個人投資家動向)

2011/12/04 19:30

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2011年12月2日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2011年12月発表分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は前回から継続する形で小幅ながらも下落の動きを見せている。株価の先行きに対しては、小幅な上昇を見込む意見がもっとも多いのに違いは無いが、下落を予想する意見が増えているのが確認できる。

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今調査は1000件を対象に2011年11月17日から11月18日に行われたもので、男女比は77.3対22.7。年齢層は60歳以上がもっとも多く29.6%、次いで50歳代が27.8%、40歳代が27.3%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く30.5%、500万円-1000万円が19.3%、300万円-500万円未満が12.7%と続いている。投資経験年数は5年から10年未満がもっとも多く32.8%を占めている。次いで20年以上が28.9%、10年-20年未満が28.5%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く47.4%と半数近くを占めている。ついで配当や株主優待が28.1%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は36.4ポイント。前回から2.8ポイントの低下。3か月後の日経平均株価の見通しについて「1000円程度上昇」の回答率が最も多く、先月からは小幅な減少。その他各「上昇」項目はすべて先月比で回答率が減り、「1000円程度下落」の増加が確認できる。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」を挙げる人がトップに。
・魅力的な業種は「医薬品」「素材」の順。「運輸・公共」「自動車」「金融」はマイナス。
・ドル円相場は前回より円高に振れるとの考えが増加。
・ユーロに対する投資魅力がさらに大きく下落(DIは過去最低のマイナス53.0に)。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。「株式」のDI値は減少。
という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も前回同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[武田薬品工業(4502)]
3位……[ソフトバンク(9984)]
4位……【日本マクドナルドホールディングス(2702)】
5位……[三菱商事(8058)]
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。今回は【日本マクドナルドホールディングス(2702)】が上位に入っていることが注目に値する。景気低迷時に逆行高となりやすい銘柄だが、それを予見しての動きの可能性もある。さらには昨今の相次ぐキャンペーンと、その成功が「業務堅調」をイメージさせたのかもしれない。また、上位三銘柄は先月から不動で、これらの銘柄に対する期待の高さが改めて確認できる。

今回も先月同様、震災関連で値が大きく減退して以降、一時期大きく持ち直した値からの下落・軟調さが確認できる。株価の下落予想は先月よりも進行しており、投資家のマインドが一層落ち込んでいるのが見て取れる。その上海外要因でリスク回避を後押しする状況が進んでおり、これが短期的なものでなく中期的に続く懸念が広まっている。

今調査は、金融資産を多く抱えている高齢層が中心の調査結果。当然、日本国内における各種市場との連動性も低くない。今後も有益な検証素材として、各値の動きを注意深く見守っていかねばなるまい。

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