米タブレット機普及性向をグラフ化してみる

2011/11/29 12:00

Kindle Fire全世界に調査パネルを有するアメリカの調査機関comSCOREは2011年11月15日、インターネットのアクセス動向・トラフィック状況に大きな動きが生じつつあるとして【The Rise of Digital Omnivores】を発表した。直訳すると「デジタル雑食動物の台頭」で、これは「パソコンだけでなくスマートフォンやタブレット機など多種の窓口経由で、インターネットにアクセスすることがごく普通の話になる」という、インターネットの利用スタイルの変化を意味している。今回は該当記事などをベースに「アメリカにおけるタブレット利用者の傾向」を見て行くことにする。

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今調査結果は計170か国以上・200万人を対象にしたcomSCOREのリサーチパネルからのデータを元にしている。また「パソコン」はデスクトップ以外にノートやネットブックなども含む。「モバイル」は一般携帯電話以外に(別途言及が無い限り)スマートフォンも含み、タブレット機は別途項目としている。

まずはタブレット利用者の男女比だが、女性45.3%・男性54.7%。男性がやや多いが、むしろタブレット機のようなハイテク度・デジタル度の高い、普及率がまださほど高くない電子機器において、ここまで女性比率が高いのは少々驚き。それほど「所有欲をかき立てる」魅力的な要素があるのだろう。

↑ タブレット利用者の男女比(米、2011年8月)
↑ タブレット利用者の男女比(米、2011年8月)

続いて世代階層別利用比率だが、最多階層は25-34歳。次いで35-44歳で、合わせて25-44歳で過半数に届いている。

↑ タブレット利用者の世代構成比(米、2011年8月)
↑ タブレット利用者の世代構成比(米、2011年8月)

これはあくまでも「タブレット保有者全体に占める比率」であり、各世代層における比率ではないことに注意。例えば「25-34歳」は29%だが、同世代の3割近くが利用しているのでは無く、全タブレット利用者の3割近くがこの世代という意味。つまり比率はそのまま人数にも比例していることになる。

デジタル系アイテムでありがちな「若年層への浸透」が今一つなのは、タブレット機の普及が始まったばかりであること、加えて価格がやや高めなのが理由と考えられる。

「価格がやや高め云々」がよく分かるのが最後のグラフ。これは利用者を、所属する世帯の年収で区分したもの。

↑ タブレット利用者の世帯年収構成比(米、2011年8月)
↑ タブレット利用者の世帯年収構成比(米、2011年8月)

これも直前のグラフ同様「タブレット保有者全体に占める比率」であることに注意。タブレット利用者の半数近くは、年収10万ドル(日本円で780万円前後)以上の、比較的裕福な世帯に属していることになる。

今資料では「今は高年収層が多く保有しているが、廉価なタブレット機の市場投入でこの状況も大きく変化するだろう」と言及し、その一例として【Kindle Fireが飛ぶように売れている、との話】でも紹介したアマゾンのKindle Fire(キンドルファイア)を紹介している。


↑ イギリスのテレグラフ紙によるKindle Fire(キンドルファイア)発表会取材動画。
↑ イギリスのテレグラフ紙によるKindle Fire(キンドルファイア)発表会取材動画。

200ドル(1万5000円強)程度の価格で電子書籍リーダーや動画視聴、ウェブ利用など一通りの機能を兼ね備え、「廉価なアマゾン謹製デジタルメディアリーダー」的なタブレット機として、大いに売れているとのこと。どこまでタブレット機全体の市場に影響を与えるのかは現時点では不明だが、大きな流れを作ることは間違いない。

日本でも早かれ遅かれ、似たような状況・ビッグウェーブがやってくる。その時、どのようなことが起きるのか。気になるところではある。


■関連記事:
【アメリカでのタブレット機や電子書籍リーダーの「詳細な」普及状況をグラフ化してみる】

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