米タブレット機では無線LAN利用者が圧倒的多数・iPadでは9割超え

2011/11/28 06:14

モバイル利用全世界に調査パネルを有するアメリカの調査機関comSCOREは2011年11月15日、インターネットのアクセス動向・トラフィック状況に大きな動きが生じつつあるとして【The Rise of Digital Omnivores】を発表した。直訳すると「デジタル雑食動物の台頭」だが、これは「パソコンだけでなくスマートフォンやタブレット機など多種の窓口経由で、インターネットにアクセスすることが当たり前になる」という、インターネットの利用スタイルの変化を意味している。今回は該当記事などをベースに、アメリカのモバイル系端末におけるアクセス環境を見て行くことにする。

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今調査結果は計170か国以上・200万人を対象にしたcomSCOREのリサーチパネルからのデータを元にしている。また「パソコン」はデスクトップ以外にノートやネットブックなども含む。「モバイル」は一般携帯電話以外に(別途言及が無い限り)スマートフォンも含み、タブレット機は別途項目としている。

同資料別項目にもある通り、国によって浸透度はまちまちだが、多くの国でデスクトップパソコンやノートパソコン以外のモバイル系端末、具体的にはスマートフォンやタブレット機などの普及率が高まりを見せている。

↑ インターネット上のトラフィック中、パソコン(デスクトップ・ノート)以外の端末経由のもの(2011年8月)
↑ インターネット上のトラフィック中、パソコン(デスクトップ・ノート)以外の端末経由のもの(2011年8月)(再録)

それではモバイル(スマートフォンなど)とタブレット機それぞれで、インターネットにはどのような回線経由で接続をしているのか。それを尋ねたのが今回の項目。モバイルでは6割強が電話回線経由、3割強がWiFi(無線LAN)経由によるものだった。元々音声通話用の携帯電話として使う場合も多いスマートフォン、一般携帯電話では、ネットアクセスも電話回線を使う場合が多い。

↑ インターネット利用時の接続回線(米、2011年8月)
↑ インターネット利用時の接続回線(米、2011年8月)

一方タブレット機は、WiFi利用者が9割を超える。スマートフォンなどと違い、通話で利用することが事実上無く、「機動性の高いパソコン」扱いとされているのも主要因といえる。

これを主要機種別に見ると、「タブレット機にWiFi接続が多い」という傾向に違いはないが、同時に「iOSよりもAndroidの方が電話回線利用者が多い」という流れも確認できる。

↑ インターネット利用時の接続回線(米、2011年8月)(主要機種別)
↑ インターネット利用時の接続回線(米、2011年8月)(主要機種別)

自宅や主要利用先に無線LANの設備があれば、新たに回線契約を結ばなくともインターネットにアクセスできるのがWiFi接続の利点の一つ(当方(不破)もiPodTouchはそのスタイルで使っている)。その視点で考えると「タブレット機はセカンドマシン的な使われ方をしている」「Android系端末はiOS系と比較すると初心者、一台目の端末として使われる事例が多い」的な傾向が見えてくる。また、無線LANは定額料金制が使えることが多いというのもメリットの一つ「だった」。

「だった」というのは【ベライゾンがスマートフォンの通信料金を従量制に、爆発するトラフィックによって定額料金が破綻】などでも伝えられているように、通信量の大幅な増加に伴い定額制を廃して従量制(使った分、トラフィック量に応じて利用料金が増加する)への流れが起きているから。今後はこの料金体系の動向ともあわせ、電話回線とWiFiの利用性向も微妙な変化が生じることになろう。


■関連記事:
【東南アジア諸国におけるパソコンやタブレットPCなどの世帯保有率をグラフ化してみる】

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