「がれきの撤去」はまだ半ば…被災三県がボランティアに望むこととは

2011/11/28 06:24

がれき連合は2011年11月7日、東日本大地震・震災における被災3県(岩手県・宮城県・福島県)での意識調査結果を発表した。それによると調査母体において、これからのボランティア活動に対してもっとも期待していることは「がれきの撤去や清掃」だった。6割近い人が期待している。ほぼ同数で「被災者の心のケア」「医療施設のサポート」「高齢者のサポート」など、心身を問わず医療方面の手助けが求められている(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2011年10月12日から17日にかけて携帯電話を使ったインターネット経由で、東日本大地震・震災前に有職者(パート・アルバイト含む)の立場にあり、岩手県・宮城県・福島県に居住していた20-60代の男女に対して行われたもので、有効回答数は3000人。男女比は1680対1320。調査実施機関はネットエイジア。

今般震災では多数のボランティアも支援に当たっている。それらボランティアの人達、団体に対し、今後期待すること、積極的に行って欲しいことを選択肢の中から複数回答で選んでもらった結果が次のグラフ。

↑ これからの被災地の復興や被災者支援のためのボランティア活動に対して期待すること(複数回答)
↑ これからの被災地の復興や被災者支援のためのボランティア活動に対して期待すること(複数回答)

トップは「がれきの撤去や清掃」。住宅地域の少なからぬ場所ではがれきの撤去、清掃は終了しているものの、震災の規模の大きさもあり、まだ作業半ば、手つかずのところも多い。また「がれき」という表現を使ってはいるが、その多くはかつて人々が住まいし場所であり、大切な思い出を形成する景色の一部であり、生活の「かけら」「在りし日の姿」に他ならない。そのような事情もあるが、調査を行ったのは10月中旬。その時点でなお「がれきの撤去や清掃」が最上位についているあたり、被害の大きさ・深さを再認識させる。

第二位以降は冒頭でも触れたように、心理的・肉体的な医療面でのサポートを求める声が大きい。特に「被災者の心のケア」が前に出ているのを見ると、日本では元々この分野が弱い、軽視する傾向にあるだけに、余計に早急な対策を求める気持ちが強くなる。

「医療施設のサポート」が第三位についているが、これは以前【「放射能トラウマ」被害を拡大させたのは誰だろう】で紹介した【放射能トラウマ(医療ガバナンス学会)】の中でも、「病院そのものの存続危機」という形で、医療体制の根幹が揺らいでいることが語られている。「ボランティア」に対して期待されているということは、抜本的なサービスの供給不足(認識)が前提。被災地域での医療体制の立て直しと整備を求める声と受け取っても、あながち間違いではない。

その他、選択肢として挙げられた項目の多くで、高い回答率が出ている。今件はあくまでも「ボランティア活動に対して期待すること」ではあるが、同時に「今不足しているもの、事柄」であり、全般的な需要として受け止めるべきだろう。


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