食料品の動き鈍く2.2%もの下落…2011年10月度チェーンストア売上高、マイナス0.9%

2011/11/23 06:31

【日本チェーンストア協会】は2011年11月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2011年10月度における販売統計速報を発表した。それによると2011年10月は特に気候上の大きな変移は無く、衣料・住関品がそれなりに堅調だったものの、食料品の動きが鈍く、総計としては軟調に推移。前年同月比は3か月連続してのマイナス値、-0.9%(店舗調整後)を記録した(【発表リリース、PDF】)。

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今調査結果は協会加入の60社・8042店舗に対して行われている。店舗数は先月比で21店舗増、前年同月比で170店舗増。売り場面積は前年同月比103.6%と3.6%ほど増えている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0443億5504万円(前年同月比99.1%、▲0.9%)
・食料品部門……構成比:61.8%(前年同月比97.8%、▲2.2%)
・衣料品部門……構成比:11.3%(前年同月比101.2%、△1.2%)
・住関品部門……構成比:20.2%(前年同月比100.8%、△0.8%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比91.7%、▲8.3%)
・その他…………構成比:6.3%(前年同月比103.4%、△3.4%)

食料品がやや軟調。
冬に備えた商品が売れる。
10月は客入りや商品需給を大きく左右するような天候の動きは無く(後半期にやや気温を戻したが)、衣料・住関品はそれなりに手堅く動いた。しかし全売上の6割を占める食料品の歩みは遅く、結局総販売額ではマイナスに終わってしまう。

具体的には、食料品においては昨年の相場高の反動で葉物野菜をはじめとした野菜全般は(売上高的に)不調。畜産品は和牛不調、鶏肉や豚肉堅調と昨月から変わらず。水産物はサンマが好調だがカツオやマグロ、カキなどが不調。惣菜は揚げ物が不調な以外は堅調。その他食品ではアイスクリームなどが不調。

衣料品では後半期にやや気温の戻しがあったことから、秋冬物が失速気味。住関品では石油ストーブや電気毛布などの冬物が堅調だがテレビやエアコン、冷蔵庫などの「シロモノ」は不調。自転車の売れ行きは良かった。

衣料、住関品が寒さからやや勢いを取り戻した感のある売上だが、あくまでも「やや」の範囲でしかなく、食料品の軟調さをカバーするまでには至らなかった。

自転車先月言及した牛肉に対する「震災」の影響は少なからず継続している。一方先月まで言及されていた「防災関連商品」の言い回しがリリース上に見当たらず、大きな動きを見せなくなったことが分かる。他方震災以前から好調だった「自転車」はいまだに売れ行きの良さを示しており、【警察庁、自転車の歩道通行への対応見直しを通知】でも指摘しているように、自転車利用者の急増による問題が発生しているのも理解できる。

食料品のうち「和牛」や一部水産品の不調さは、以前から続いている買い控え傾向に伴うもので、全体への影響は限定的。むしろ去年の葉野菜の高騰での売上増の反動によるところが少なくない(去年の高値動向は【野菜の発育不足の影響を実際に目にして】など参照)。とはいえ「状況」は継続中で、引き続き十分以上の監視を続ける必要はある。

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