「クリスマスはiPadネ」米の子供達が年末年始に欲しい電子機器は?

2011/11/20 07:01

クリスマスはiPadネアメリカの調査会社Nielsenは2011年11月17日、年末年始(いわゆるホリデーシーズン)とデジタル機器の購入・プレゼント希望性向に関する調査結果を発表した。それによるとアメリカの6-12歳から成る調査母体においては、今度の年末年始を挟んだ半年の間にもっとも買って欲しい電子機器はiPadだった。次いでiPod Touch、iPhoneとアップル製品が続いている。一方13歳以上の子供でもiPadがトップには変わりないが、次いでパソコン、電子書籍リーダーの順となり、iPadの若年層への人気ぶりと共に、幼少期から青年期にかけてのデジタル機器の需要の変化がうかがえる結果となっている(【発表リリース】)。

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今調査は2011年10月に6歳以上の、アメリカ在住の3000人の子供に対して行われたもの。男女・年齢などの各種構成比は該当年齢内において、アメリカ国内の標準的比率で構成されている。

まずは6-12歳の子供が欲しがっている、保護者に買って欲しい電子機器だが、トップについたのは「iPad」。12歳までの子供に限定しても、タブレット機の雄として君臨している「iPad」を望む声が一番大きい。

↑ 今後半年内に買って欲しい「電子機器」(米、6-12歳、2011年10月)
↑ 今後半年内に買って欲しい「電子機器」(米、6-12歳、2011年10月)

次の「13歳以上」のデータにも言えることだが、今件はあくまでも「今後欲しいもの」。回答率が低い項目が単に「魅力が欠けるので」回答しないのか、「すでに持っているので」答えに挙げないのかまでは分からない。この値がそのまま現在の「その機種全体への人気」とは直接リンクしないことに注意してほしい(理由はともあれ、単に欲しいか否かである)。一方、「今後」の保有数・保有率増加には大いに関係があることもまた事実。

トップは「iPad」。実に回答者の半数近くが、クリスマスなどのプレゼントに「iPad」を所望している。子供達の目には親が使っている、あるいはテレビなどで目に留まる「大きな電子の板」が、魔法のアイテムにすら見えるのだろう。次いで多いのは「iPod Touch」。音楽を自在に楽しめ、最新機種ならインターネットへのアクセスもできる。次点の「iPhone」と並び、「持ち運び可能な、世界への窓口を持つ自分だけのデジタル機器」として魅力を感じているに違いない。

気になるのは意外にゲーム機の需要が低いこと。トップは「ニンテンドー3DS」で25%。次いで「xbox360用キネクト」がついている。ただし先の「回答率が低い理由」の解説にもある通り、少なからずの部分で「すでに所有しているので、今年のクリスマスには要らない」のがその理由と思われる。「xbox360(本体)」は16%なのに「xbox360用キネクト」が23%あるのが、それを示唆している(本体はすでに持っているので、周辺機器のキネクトが欲しいということ)。概してゲーム機は全般的に飽和状態に近く、今後の子供の需要としてはモバイル系電子機器が注目されているということだ。

これが13歳以上になると、やや趣が変わってくる。

↑ 今後半年内に買って欲しい「電子機器」(米、13歳以上、2011年10月)
↑ 今後半年内に買って欲しい「電子機器」(米、13歳以上、2011年10月)

「iPad」がトップなのに違いは無いが、「パソコン」(原文ではComputerとあるので、デスクトップ以外にノートパソコンなども含む)への要望も強い。それにもまして目が留まるのは「電子書籍リーダー」が高い人気を見せていること。パソコンと同じ18%に達しており、今後13歳以上の世代へ電子書籍リーダの普及率が今まで以上のスピードで高まる可能性を示している。

また、12歳以下にもいえることだが「iPad」と「タブレットPC(iPad以外)」を単純に足すと、値は実に4割を超える。そのまま足すのはやや乱暴だが、iPadを含めたタブレット機への羨望の眼差しが、いかに強いかが理解できる。

また、すでに保有している割合が高いからか、あるいはゲームそのものへの熱中さが歳と共に薄れるからか、12歳までと比べるとゲーム周りの需要が低めな結果が出ている。

去年との比較
さて同調査はほぼ同じ項目・条件下で、昨年2010年にも行われている(【Kids in the U.S. Eyeing Big-Ticket Tech This Holiday Season】)。そこで去年との値を比較し、その変化を計算することで、同一世代の電子機器の需要変化を眺めみることにした。なお2010年時点ではタブレットPC(iPad以外)は設問項目に無く、変化値の算出はかなわなかった。

まずは6-12歳。

↑ 今後半年内に買って欲しい「電子機器」(米、6-12歳、2011年10月と1年前との差異)
↑ 今後半年内に買って欲しい「電子機器」(米、6-12歳、2011年10月と1年前との差異)

大きな増加を示しているのは「iPad」「Xbox360用キネクト」「iPhone」「電子書籍リーダー」「ニンテンドー3DS」(計測値があれば恐らく「タブレットPCも入ったはず」)。ゲーム機周りでは新機種、そして話題の新ハードに注目が集まっている。「iPad」をはじめとする新鋭デジタル機器も「今後欲しいもの」として人気が高い。

一方「去年と比べて」ゲーム機がごく一部を除いて低迷しているのは、斬新さが薄れたことや、「もっと面白い電子機器が登場したから」だと思われる。

6-12歳以上に、13歳以上における「電子機器」に対する需要の変化は明確に数字となって表れている。

↑ 今後半年内に買って欲しい「電子機器」(米、13歳以上、2011年10月と1年前との差異)
↑ 今後半年内に買って欲しい「電子機器」(米、13歳以上、2011年10月と1年前との差異)

ゲーム機周りでは「Xbox360用キネクト」を除きほぼマイナスとなり、壊滅に近い状態。数字を昨年から上乗せしているのは「iPad」「電子書籍リーダー」「iPhone」(こちらも、計測値があれば恐らく「タブレットPCも入ったはず」)のみ。幼少期以上の子供以上に、ゲーム機から一歩引き、大人と同じような電気機器への要望を胸に抱いていることがうかがえる。



概要をまとめると、

・iPadをはじめとしたタブレット機へのニーズは極めて高い
・電子書籍リーダーも注目されている
・ゲーム機周りでは3DSとXbox360キネクトに熱いまなざしが向けられている
・スマートフォンはAndroidではなくiPhoneが好まれている

などの傾向が確認できる。特に上二つ、タブレット機と電子書籍リーダーの流れは、今後市場全体の動向を推し量る上でも重要なポイントといえる。もちろんこれら「望まれた機器」がそのまま各子供達の手の元に届くとは限らないが、各機種の若年層所有数・所有率の動きは、多分に連動するだろう。


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