「これが分かると便利」な書誌情報とは

2011/11/22 12:10

便利日本書籍出版協会が総務省の「新ICT利活用サービス創出支援事業(電子出版の環境整備)」に提出して採択され、公知されている【「次世代書誌情報の共通化に向けた環境整備」プロジェクト】の公開情報には、出版市場の現状を探る多様なデータや調査結果が盛り込まれている。今回はその中から、今現在の「書誌情報」(書籍やコミックなどの、名前や値段、出版社など各種情報)の開示状態に対し、今後どのような情報が求められているかについて調べた項目を抽出し、眺めてみることにした。

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今調査は2011年1月24日-28日までインターネット経由による事前調査(本調査の調査母体を「読者をする人」のみとするための対象者スクリーニング)、31日-2月2日まで本調査が行われ、事前調査の有効回答数は5480人・本調査での有効回答数は2000人。本調査の男女比は1対1、年齢階層比は10代と20代・30代・40代・50代・60歳以上で均等割り当て。

先に【「本の詳しい情報が知りたい」そのきっかけは何だろう?】で、気になった本の詳細を確認する素材として、あるいは購入するか否かを決めるための判断材料として、「書誌情報」についてスポットライトを当てた。必要となる状況は「好きな著者の新刊発売」「新聞や雑誌の書評を見かけた」「本屋・車内等のPOPを見た」など多岐にわたる。

↑ 書誌情報が必要なケース(複数回答)
↑ 書誌情報が必要なケース(複数回答)(再録)

そして必要な「書誌情報」は「タイトル」「著者名」が圧倒的な回答率を示した。この2項目が判明すれば本屋で探し、または注文することが出来るからに他ならない。

↑ 必要とされる書誌情報(複数回答)
↑ 必要とされる書誌情報(複数回答)(再録)

それでは現時点で「著者名」「タイトル」「出版社名」「入手先」などの主要情報が提示されていると仮定して、その他にどのような情報提示・開示を望んでいるだろうか。複数回答形式で答えてもらったのが次のグラフ。トップは「評判・ランキング」で44.2%。ほぼ同率の42.3%は「本の表紙画像」となった。

↑ 今後提供が求められる書誌情報(複数回答)
↑ 今後提供が求められる書誌情報(複数回答)

今件調査がインターネット経由であることを配慮すべきだが、それでもやはり「他人が該当する本をどのように思っているのか、評価しているのか」は気になるもの(これは本に限った話では無い)。また表紙はコミックならば絵柄をある程度チェックできるし、中には「表紙買い」のように表紙デザインで購入を決める人もいるほど。

「一部ページの閲覧」は「立ち読み」に考えが近い。表紙や既購入者の意見で大体のイメージはつかめたが、やはり自分で雰囲気を確かめたい、あるいは自分が求める要素が納められているか、羊頭狗肉では無いのかなどの確認はしたくなるもの。また少々回答率は低いが、「電子版の有無」にも7.6%の回答が寄せられている。電子書籍リーダーの積極利用層・普及率を考えれば、現時点ではこの値で妥当な線といえる。

さて、上記グラフを見て気がついた人も少なくないだろう。「今後提供が求められる書誌情報」だが、アマゾンをはじめ主要書籍通販サイトでは、そのほとんどすべてがすでに実装されている。

↑ 「評判・ランキング」「本の表紙画像」「今後の発売予定」「本の大きさ・重さ」、書籍の場合には「一部ページのお試し閲覧」機能まで備わっている
↑ 一例として、アマゾンから『スターマイン (2)』を。「評判・ランキング」「本の表紙画像」「今後の発売予定」「本の大きさ・重さ」、書籍の場合には「一部ページのお試し閲覧」機能まで備わっている

インターネット通販による本の購入が盛況なのは、単に行き来の面倒さを解消してくれるだけでなく、さまざまな情報の需要に応えているところが大きい。今件はその事実を再認識させてくれるデータといえよう。

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