コンビニ四天王の売上高などをグラフ化してみる(2011年版)

2011/11/08 12:10

コンビニでの立ち読み先日から【出版物の売り場毎の販売額推移をグラフ化してみる(2011年「出版物販売額の実態」版)】のように、『出版物販売額の実態』の最新版「2011年版」を元にした出版物流通の現状分析記事を展開しているが、その過程でコンビニ四天王の売上高などをグラフ化し精査した記事の2010年版を引用する機会があった。せっかくなので今回は、こちらの記事も最新のデータを盛り込むことで更新しておくことにした。用いた資料は2011年11月4日に公開されたばかりの【ローソンの2011年版アニュアルレポート(PDF)】、そして店舗数については【ファミリーマートの2011年版アニュアルレポート(PDF)】を参照している。なお今件における「コンビニ四天王」とは、業界内での売上上位4位、セブン-イレブン・ジャパン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスを意味する。

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まずは売上高推移。2001年以降について、上位4チェーン店とそれ以外の合計を積み上げグラフと、コンビニ業界全体の売り上げに占める比率計算をしたものが次のグラフ。セブン-イレブン・ジャパンがトップを占めている状態に変わりは無い。

↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの売上高(兆円)(ローソンアニュアルレポートより)
↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの売上高(兆円)(ローソンアニュアルレポートより)

↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの売上高(業界全体に占める比率)(ローソンアニュアルレポートより)
↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの売上高(業界全体に占める比率)(ローソンアニュアルレポートより)

また、セブン-以外の動きを見ると、昨年以上にファミリーマートが大きな伸びを見せている。これは【関西地区のam/pmもファミリーマートに転換へ】でも触れている通り、am/pmが最終的にファミリーマートに合併したのが大きな要因。そして四天王による業界全体のシェアは引き続き拡大する傾向にある。約10年間で75%程度から約86%へと11ポイントほどの拡大ぶり。これは四天王の各チェーン店が売り上げを伸ばしている他に、それ以外のコンビニが今一つ(あるいはam/pmの事例のように吸収合併なども含めた統廃合)なことが要因。寡占化、と表現してもよいだろう。

続いて店舗数。実のところコンビニの場合は(それ以外の小売店の大部分も同様だが)単純に店舗数だけでは展開具合を断ずることは難しい。地域性、集中性などチェーン店によって特性があり、多ければ良いものではない。この「店舗数」については、あくまでも比較材料の一つとして考えてほしい。

↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの店舗数(各年期末)(ファミリーマートアニュアルレポートより)
↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの店舗数(各年期末)(ファミリーマートアニュアルレポートより)

↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの店舗数(各年期末)(業界全体に占める比率)(ファミリーマートアニュアルレポートより)
↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの店舗数(各年期末)(業界全体に占める比率)(ファミリーマートアニュアルレポートより)

売上の部分で「四天王による業界全体のシェアは拡大する傾向」と説明したが、それが店舗数からも見て取れる。四天王がそれなりに店舗数を伸ばしている(サークルKサンクスは横ばいだが)(ファミリーマートは前述の通りam/pmの吸収合併によるところが大き)のに対し、それ以外のコンビニ総計は数を減らしている。このままの勢いが継続すれば、もう数年で「四天王」の店舗数は全コンビニの9割を超えてしまいそうだ。



以上、売上高と店舗数の2つの視点から、「コンビニ四天王」の動向を確認した。全体的には市場規模を拡大する一方で、緩やかな動きながらも4チェーン店によって寡占統合化が進んでいるのが分かる。今後は昨今の震災の影響を経て、利用者性向の変化(年齢階層や消費動向の移り変わり)、地域を支える社会拠点としてのこれまで以上の期待を受けつつ、一連の動きはさらに加速していくに違いない。

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