大型台風の通過と昨年の残暑による売上アップの反動が影響…2011年9月度チェーンストア売上高、マイナス3.6%

2011/10/25 12:10

【日本チェーンストア協会】は2011年10月24日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2011年9月度における販売統計速報を発表した。それによると2011年9月は大型台風の通過や、昨年の記録的な残暑による売上アップの反動もあり、前年同月比の算出上、軟調に推移。前年同月比は2か月連続してのマイナス値、-3.6%(店舗調整後)を記録した(【発表リリース】)。

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今調査結果は協会加入の60社・8021店舗に対して行われている。店舗数は先月比で29店舗増、前年同月比で156店舗増。売り場面積は前年同月比103.4%と3.4%ほど増えている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……9870億9634万円(前年同月比96.4%、▲3.6%)
・食料品部門……構成比:64.9%(前年同月比96.5%、▲3.5%)
・衣料品部門……構成比:9.2%(前年同月比96.2%、▲3.8%)
・住関品部門……構成比:19.6%(前年同月比95.3%、▲4.7%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比94.4%、▲5.6%)
・その他…………構成比:6.0%(前年同月比99.7%、▲0.3%)

昨年残暑の反動と
台風通過の悪天候で
全般的に軟調。
防災周りは今だに堅調
9月は冒頭でも一部触れたように、月頭から中旬にかけて大型台風が襲来したことでお客が来店機会を逸してしまう期間があったことや、記録的な猛暑で夏物商品が大きく動いた昨年9月の反動もあり、全項目で前年同月比がマイナスに終わってしまった。

具体的には、食料品においては農産物で昨年の残暑の影響によりキャベツや白菜、玉ねぎなどが高値で取引されたことの反動もあり、不調。畜産品では牛肉が不調。代わりに加工肉や鶏肉・豚肉は堅調。水産物ではサンマは堅調な一方でちりめん、貝類、カツオやマグロは不調。惣菜は中華や焼き物が堅調なものの、揚げ物、要冷蔵惣菜は全般的に不調。その他食品ではアイスクリームや飲料は不調。衣料品では夏物の処分品は堅調だが、秋物商品が鈍い。住関品は防災関連、医薬品、自転車などの動きが良かった。一方でテレビやエアコン、冷蔵庫などの「シロモノ」は不調。

昨月、震災後の復調して間もなく失速した売上だが、今月もまたマイナスのまま。昨年の猛暑・残暑の反動の影響も多分にあるものの、震災前に継続していた不調感に逆戻りした雰囲気といえる。

先月言及した牛肉や一部野菜に対する「震災」の影響は少なからず継続しているが、今月では全項目がマイナス値を出しており、昨年の残暑の反動や全般的な消費の減退の動きが見えてくる。一方で、現在もなお「防災関連商品」や「自転車」が良く売れているなどの動きもあわせ、【「ハリネズミ症候群」...震災後の心理動向の変化と消費トレンドの関係レポート】でも指摘した、商品に対する人々の「選択眼の変化」が見て取れる。

「食料品」は主要4項目の中では(昨年の残暑による好調さと比較するので、一番マイナスを算出しうるにも関わらず)下げ幅が一番小さい。先月まで懸念されていた、食料品全体に対する買い控え傾向は、一部の商品に限定され、全体への影響はほとんど無いと見てよい。とはいえ「状況」は継続中で、引き続き十分以上の監視を続ける必要はある。

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