急上昇する活用度…二人以上世帯の電子マネー利用度が高い品目をグラフ化してみる(2015年)(最新)

2015/12/31 11:03

総務省統計局が2015年12月16日に発表した、【「2014年全国消費実態調査」】のうち二人以上の世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果では、二人以上の世帯(住居や生計を共にしている二人以上の集合体)の日常生活を金銭面から確認できる資料・データを取り揃えて提供している。今回はこの公開値をもとに、携帯電話への搭載型や各種企業・連合体による発行カードの利用機会の増加、普及と共に急速に日常生活へ浸透している「電子マネー」の支出割合が高い品目について精査を行う。要は【一人暮らしの電子マネー利用度が高い品目をグラフ化してみる】の二人以上世帯版である。

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今調査の調査要目は先行する記事【普通乗用車より軽自動車が所有される時代…自動車の車種・世帯種類別普及率をグラフ化してみる(2015年)(最新)】を参照のこと。

早速だが次に示すのは、消費支出(税金や社会保険料をのぞいた「世帯を維持していくために必要な支出」)における購入形態を「現金」「クレジットカード、月賦、掛買い」「電子マネー」に仕切り分けした際の、「電子マネー」の支払金額の割合を各品目別に算出し、その上位を抽出したもの。要は支払いの際に電子マネーが良く使われている商品・サービスである。例えばバス代は24.8%とあるので、二人以上世帯の家計で計上されているバス代金額のうち1/4は電子マネーでの支払いとなる。参考までに単身世帯の動向グラフも併記しておく。

↑ 電子マネーの支払い割合が高い品目(二人以上世帯)(2014年における上位10項目と、その項目の2009年時点の値)
↑ 電子マネーの支払い割合が高い品目(二人以上世帯)(2014年における上位10項目と、その項目の2009年時点の値)

↑ 男女別・電子マネーの支払い割合が高い品目(単身世帯)(上位5項目)(2014年)(再録)
↑ 男女別・電子マネーの支払い割合が高い品目(単身世帯)(上位5項目)(2014年)(再録)

男女とも単身世帯では「バス代」「鉄道運賃」の順だったが、これは二人以上世帯でも変わらない。単身世帯と異なり二人以上世帯では「家計の収支」の観念に注意する必要があるものの、電子マネーならば支払いの上で家計単位での管理がし易いことから、便利なツールとして重宝されているのだろう。5年前の前回調査と比べると、「バス代」では3倍近く、「鉄道運賃」でも2倍近くの浸透が生じている。

次いで多いのは「おにぎり・その他」で8.0%と、第2位までよりは随分と利用率が下がる。また、それ以降も食事系のものが続いている(「チューハイ・カクテル」の2009年分が空白なのは、当時「その他の酒」で一括集計されていたから)。これらの動きから、「家計で計上する支出では、交通費として鉄道会社系の電子マネーを渡され(報告し)、それを使って交通費そのものをまかなうのがメイン。昼食や間食に用いる場合もあるが、過去と比べて増加しているものの、それほど多くは無い」との利用スタイルが見えてくる。

もっとも単身世帯の利用状況とあわせて考えると、個人の小遣いとしての利用では、コンビニなどでの食品の購入、遊興費的な使い道もなされているものと想像される。残念ながら今件「全国消費実態調査」はあくまでも家計動向の状況把握であり、家計と個人のプライベート的な収支が混在している単身世帯と異なり、ある程度仕切り分けされている二人以上世帯においては、個人ベースの動向までは確認はし難い。

なお詳細は機会を改めて解説する予定だが、当然のことながら高齢者世帯の方が電子マネーの利用額・利用率は低い。いわゆる「デジタルデバイド」は支払いの方法においても存在している次第ではある。


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