頼りは昔も今もスーパー…二人以上世帯の過去25年間にわたる食料買い入れ先の移り変わり(最新)

2021/09/09 04:30

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2021-0831総務省統計局は2021年5月18日までに【2019年全国家計構造調査】の主要調査結果を発表した。二人以上の世帯(住居や生計をともにしている二人以上の集まり。勤労者世帯だけでなく、就業者がいない年金生活者世帯なども含む)の日常生活を金銭面から推し量れる、貴重な資料・データが多数盛り込まれている。この公開値をもとに今回は、先に【夫婦世帯の買物はスーパー中心…二人以上世帯の買物先の実情(最新)】で示した「二人以上世帯の買物先」の中でも消費支出全体ではなく、食料の購入にスポットライトをあて、その変移を確認する。要は【スーパーの圧倒感、高齢者も少しずつコンビニを…単身世帯の過去25年間にわたる食料買い入れ先の移り変わり(最新)】の二人以上世帯版である。

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今調査の調査要目は先行記事【食費の割合が減り、家賃負担が増加…一人暮らしをする若者のお金の使い道の実情(最新)】を参照のこと。また【「高齢単身者のコンビニ離れ」…一人暮らしでの買物先の実情(最新)】で詳細の説明をしている通り、不自然な額が「その他」に割り振られていることから、今回は「その他」を除いて計算をし直している。

次に示すのは取得が可能な公開値を基に、消費支出(税金や社会保険料をのぞいた「世帯を維持していくために必要な支出」)のうち、消費先が調査票上で明記されている、食料に該当する項目の金額に関するルート別金額シェアの推移を計算したもの。食料を購入する際、どの店・ルートを使ったのか、額面による利用性向の推移が分かるグラフである。

↑ 消費支出金額購入先割合(二人以上世帯、食料、「その他」除外)
↑ 消費支出金額購入先割合(二人以上世帯、食料、「その他」除外)

支出全体で「一般小売店がメインだったが、スーパーの割合が増加。2004年から2009年にかけて比率が逆転」と解説したが、食料品に限定すればすでにもっとも古い年となる1994年の時点で、スーパーが一般小売店を大きく凌駕していたことが分かる。また、単身世帯では若年層で漸減していたものの、1-2割もの大きな値を示していたコンビニも、増えているには違いないが直近でも5.1%でしかない。多人数世帯の世帯用の食事にコンビニを利用するのは、状況的にはあまり考えにくいことになる。

概要をまとめると、二人以上世帯の食料買物先としては

・スーパー6割強、一般小売店1割強。スーパーの利用は漸次増加中。

・量販店の利用もわずかながら増加。まとめ買いによるところが大きいと思われる。

・コンビニ利用率はごくわずか。だが増加傾向。惣菜の充実が後押しか。

などとまとめられる。一人暮らし世帯の動きと比べると、それでも「スーパー」の比率が小さめだが、60歳以上のそれに一番動きが近い感はある。

↑ 費目別支出金額の購入先別割合(単身世帯、60歳以上、食料、「その他」をのぞいて再計算)(再録)
↑ 費目別支出金額の購入先別割合(単身世帯、60歳以上、食料、「その他」をのぞいて再計算)(再録)

単身世帯と今回の二人以上世帯との間の大きな違いは、総額のところでも触れたがコンビニの利用率にある。いつでも購入できて便利ではあるが、コストの面、そして何より「まとまった量」が入手できるか否かの点では、コンビニは今一歩。

少しずつ利用率は増加しているものの、昨今ではスーパーも深夜営業をするところが増えており「購入時間帯の制限」、宅配サービスの開始で「買い物の持ち運びの面倒さ」のような弱点も克服されつつある。単身世帯はともかく二人以上世帯では、食料の点でコンビニ利用率が2ケタ台にまで登ることはないものと見た方が自然ではある。

もっとも今件は、あくまでも世帯単位での出費の割合。単身世帯では世帯≒世帯主個人だが、二人以上世帯では世帯は世帯主・その他構成員の個人の支出とはイコールとならない。今件値では反映されないものの、個人ベースで小遣いなどから出費する分(例えばドーナツや中華まん、コーヒーなどのような間食系食品)では、二人以上世帯に属する人でも、コンビニ利用の割合は増加していくに違いない。


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