たばこが昨年の駆け込み需要の反動で大きく下げる…2011年9月度コンビニ売上高は4.0%のマイナス
2011/10/21 12:00
日本フランチャイズチェーン協会は2011年10月20日、2011年9月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると9月は来客数は6か月連続でプラスとなったものの、平均客単価はマイナスになり、売上高は下落。既存店ベースの売上高は前年同月比-4.0%と11か月ぶりにマイナスを記録している(【発表リリース、PDF】)。スポンサードリンク
今調査の概要は、過去の記事まとめ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明している。そちらで確認を。
各データについて前年同月比は次のようになる。
●店舗売上高:既存店は11か月ぶりのマイナス、全店も11か月ぶりのマイナス
・全店ベース……-2.0%
・既存店ベース…-4.0%
●店舗数(前年同月比)
・+1.6%
●来店客数:既存店は6か月連続のプラス、全店は11か月連続のプラス
・全店ベース……+3.5%
・既存店ベース…+0.4%
●平均客単価:既存店は10か月ぶりのマイナス、全店も10か月ぶりのマイナス
・全店ベース……-5.3%(600.7円)
・既存店ベース…-4.4%(594.4円)
●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+9.6%
・加工食品……+6.5%
・非食品………-18.5%←昨年のたばこ値上げ直前の駆け込み需要の反動
・サービス……+16.7%
・合計…………-2.0%
※既存店……1年以上営業中の店舗
・全店ベース……-2.0%
・既存店ベース…-4.0%
●店舗数(前年同月比)
・+1.6%
●来店客数:既存店は6か月連続のプラス、全店は11か月連続のプラス
・全店ベース……+3.5%
・既存店ベース…+0.4%
●平均客単価:既存店は10か月ぶりのマイナス、全店も10か月ぶりのマイナス
・全店ベース……-5.3%(600.7円)
・既存店ベース…-4.4%(594.4円)
●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+9.6%
・加工食品……+6.5%
・非食品………-18.5%←昨年のたばこ値上げ直前の駆け込み需要の反動
・サービス……+16.7%
・合計…………-2.0%
※既存店……1年以上営業中の店舗
9月は気候的には去年のような厳しい残暑が続くことはなく、米飯類や惣菜の売上が堅調。一方で昨年10月に行われたたばこ値上げ直前の駆け込み需要で、昨年9月に「非食品」が大きく伸びた(2010年9月の「非食品」は前年同月比で+43.9%)ことへの反動から、今月の「非食品」は大きくマイナスにぶれ、これが売上を(昨年同月比の計算上)減退させることになった。
商品構成別に見ると、先月に続き「サービス」項目が引き続き堅調。「非食品」は直前の解説にあるように昨年の特需への反動でマイナス。「日配食品」も「加工食品」も堅調なだけに、この予定調和的な反動が足を引っ張るのは惜しい話ではある。
直近ではほぼ終結。
昨年のたばこ特需の反動は
「非食品」を下げる働き。
次回10月分では今回の9月分以上に、「冬」に向けた動きが確認できよう。それと共に「非食品」では今回のような「特需の反動」ではなく、値上げによる売上下落の反動が容易に予想できるため(2010年10月の「非食品」は前年同月比で-19.3%)、数字の上では大きく伸びるに違いない。
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