現在では「ほぼ100%」と判断か…電子レンジの普及率推移(2011年)

2011/10/17 12:00

先日【電子レンジ所有率は9割超・大半はオーブンやトースター機能付き】などで電子レンジ周りの話を記事にした。今や多くの人にとって「日常生活上欠かせない家電」の立場にある電子レンジだが、そういえば【テレビやパソコンなどの普及率をグラフ化してみる(上)……テレビ・パソコン・ファックスなど(2011年分データ反映版)】などのように【内閣府の消費動向調査】を使った「公的レベルでの」普及率推移をグラフ化していないことに気がついた。よい機会でもあり、今回はそれに挑戦してみることにした。

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「消費動向調査」そのものの解説や「世帯」の区分、「普及率」の定義についてはまとめ記事【定期更新記事:主要耐久消費財・普及率(内閣府・消費動向調査)】で説明されている。そちらで確認をしてほしい。

…が、結論からいえば、消費動向調査のデータを用いた電子レンジの普及率推移は「過去にもグラフ作成・精査を試みたが断念した」だった。【消費動向調査のデータ一覧】にもあるように、2004年3月で多くの調査項目が調査を終了しており、その中に電子レンジも含まれていた。調査を終了した理由は不明だが、ほぼ100%に近いので集計する意義は薄れたと判断されたのだろう。他に電子レンジ普及率に関する公的機関の経年調査といえば【電子レンジ普及率は97.5%…主要家電製品の世帯普及率をグラフ化してみる】で紹介した総務省統計局の「全国消費実態調査」があるが、こちらは5年毎の調査であり、変動を眺めるのにはやや不向き。

ともあれ、2004年分まででもグラフを作成する。収録データは1970年以降で、一般世帯(表記上は「全世帯」とあるが注意書きに「一般世帯と同じ」とあり、二人以上世帯のことを指しているのが分かる)における電子レンジの普及率推移は次の通りとなる。

↑ 電子レンジ普及率推移(一般世帯、1970年-2004年、消費動向調査)
↑ 電子レンジ普及率推移(一般世帯、1970年-2004年、消費動向調査)

計測開始の1970年はわずか2.1%。大体50世帯に1世帯の割合でしかない。これがほぼ45度の傾斜を持つ直線の形で増加を見せ、1987年には半数を突破。最後の2004年には96.5%とほぼ全世帯にいきわたった計算となる。ちなみにグラフ化は略するが「100世帯当たりの保有台数」もデータとして残っており、それを見る限り「保有世帯1世帯につき1台」な状況なのには変わらない。テレビや携帯電話のように、保有世帯で2つも3つも数えられることは確認できない。

電子レンジの一般世帯への販売は1960年代前半。10年近くたった1970年代に入っても、普及率は1割いくかいかないか程度でしかなかったわけだ。

電子レンジなお電子レンジを利用する、電子レンジで食品を温めることを「チンする」と表現することがある。当然電子レンジが普及していないとこの言葉も誕生しないわけだが、【商品のオノマトペ(飯間浩明のことばのページ)】などを参照する限り、1984年の時点で辞書編集者のコラム本に、三省堂国語辞典では1992年以降「チン(する)」という言い回しが収録されているとのこと。普及率が5割を超えた1987年前後にほぼ一致するあたり、興味深い話ではある。

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