スマートフォンのアプリ上でのプライバシー非公開率55.9%

2011/10/18 06:41

プライバシーNTTレゾナントは2011年10月11日、gooリサーチを介してスマートフォン所有者を対象にした「スマートフォンにおけるプライバシー意識」に関する調査結果を発表した。それによるとスマートフォンを所有する調査母体においては、利用しているアプリやサービス上で、自分のプライバシーを公開している人は44.1%に留まっている事が分かった。公開している情報としては日常生活や趣味などがもっとも多く、次いで個人名、位置情報が続いている(【発表リリース】)。

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今調査は2011年5月30日から31日にかけてインターネット経由で、2011年2月次点でスマートフォンを保有している人に対して行われたもので、有効回答数は1573人。男女比は71.9対28.1、年齢階層比は20代16.7%・30代34.6%・40代29.9%・50代14.9%・60歳以上3.9%。Android所有者は47.6%、iPhone所有者は52.4%。

一般の携帯電話と比べるとスマートフォンは高機能なため、アプリで可能なことも増える。当然プライバシーに該当する情報を入力させて、対応する情報を使ったサービスを提供するものも多くなる。自分がいるお店の情報(例えば料理の写真)を入力して、サービス全体としての店舗別データベースを構築させると共に、自分キャラクタの経験値を積ませる「位置ゲー」が良い例だ。

そこで利用しているスマートフォン上のアプリやサービスで、自分のプライバシー情報を公開しているかについて、大別した区分でそれぞれ聞いたのが次のグラフ。いずれの区分内容も公開せず、非公開と答えた人は55.9%となった。逆算すれば44.1%が何らかの形で個人情報を公開していることになる。

↑ 公開しているプライバシー情報
↑ 公開しているプライバシー情報

もっとも多いのは「個人的情報」で3割近く。日常生活や趣味、仕事などの情報を公開することで、配慮をすれば個人を特定されることなく、「同好の士」と知り合う事も可能となる。

次いで多いのが「個人名」。意外な話だが、【どこまで見せる、教えるか? ソーシャルメディア利用時の個人情報の開示範囲をグラフ化してみる(2011年版情報通信白書より)】などにもあるように、とりわけソーシャルメディアにおいて「現実の」友達・知人を探し当てる・自分を探してもらう際には、「ヒモ付け」となる情報として個人名がもっとも有益となる(自分の名前を検索した経験を持つ人も少なくあるまい)。そして「位置情報」は前述の通り、各種「位置ゲー」「位置サービス」で活用するのに必要。

これを男女別に見ると、男女それぞれのサービスやアプリの利用状況が見えてくる。

↑ 公開しているプライバシー情報(男女別)
↑ 公開しているプライバシー情報(男女別)

情報非開示はほぼ同数だが、「個人的情報」「位置情報」は男性が、「個人名」は女性が高い開示率を示している。これは男性が仕事と共に(あるいはついでに)「位置ゲー」をはじめとした位置サービスを利用する機会が多いこと、現実では会ったことも無い「同好の士」とのコミュニケーションを望む意向が強いのに対し、女性は個人名を出すことでリアルな世界での付き合いの延長上として(ソーシャルメディアをはじめとする)アプリなどを使う傾向が強いと考えることができる。

女性が個人名を出す傾向が強いのは意外かもしれないが、その分位置情報などの情報は流さないため、不特定多数の他人に「現実の世界」で色々と困る事態には陥りにくくなる、むしろそのリスクよりも得られるメリットを重視しているものと考えられる。当然、例えばソーシャルメディア内に限る、他の個人情報は(推定できる条件も含めて)極力隠し、「分かる人にだけ分かる」ような工夫はしているはず。

インターネット上の情報は一度公開してしまうと、再び非公開にしても「無かったこと」にするのは難しい。公開するメリットとデメリットの検証の際には、短期的な利益だけでなく、中長期的なことまで考えた上で判断を下して欲しいものだ。

ちなみに詳細データの開示が無いためグラフ化は省略するが、元資料では世代別の開示状況も示されている。それによると全般的(個人名以外は)に若年層ほど開示率が高く、シニアになるほど非開示率が上がっていく。若年層ほどデジタルメディアとの接触時間が長く慣れ親しんでいることから、プライバシーに対する不安度も低いのかもしれない。

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