スマートフォンの無料アプリダウンロード個数は14個、では有料は何個?

2011/10/17 06:42

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アプリNTTレゾナントは2011年10月11日、gooリサーチを介してスマートフォン所有者を対象にした「スマートフォンにおけるプライバシー意識」に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、所有のスマートフォン上で使っている(ダウンロードした、以下同)無料アプリの平均は約14個、有料アプリ平均は約4個であることが分かった。無料・有料ともAndroidユーザーよりiPhoneユーザーの方が多くアプリをダウンロード・利用している状況が見て取れる(【発表リリース】)。


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今調査は2011年5月30日から31日にかけてインターネット経由で、2011年2月次点でスマートフォンを保有している人に対して行われたもので、有効回答数は1573人。男女比は71.9対28.1、年齢階層比は20代16.7%・30代34.6%・40代29.9%・50代14.9%・60歳以上3.9%。Android所有者は47.6%、iPhone所有者は52.4%。

ハード本体そのものの機能と共に、スマートフォンを有益なツール足らしめるのが、多種多様な機能を提供するソフトウェア(アプリケーション、アプリ)。本体に初めから入っていたものに加え、無料でダウンロード・利用できるもの、有料のアプリなど、使用上の利用体系などでいくつかの種類に区分できる。今調査母体では「本体に元々入っていたアプリ」の利用頻度はさほど高くなく、1-5個しか使っていないのが2割・5-10個が2割強で、「使っていない」という意見も4割を超えている。この傾向はiPhoneとAndroidでほぼ同じ。

それでは端末所有者が「使おう」と意図する形で、ダウンロード(DL)して利用するアプリの数はどれくらいなのだろうか。まずは無料アプリ。全体では平均で14個強という結果になった。

↑ アプリの利用状況(無料アプリのDL利用)
↑ アプリの利用状況(無料アプリのDL利用)

↑ アプリの利用状況(無料アプリのDL利用)(利用数・概算平均)
↑ アプリの利用状況(無料アプリのDL利用)(利用数・概算平均)

本体に元々入っているアプリの利用状況はほぼ同じだが、無料のダウンロードアプリとなると多少ながらもiPhone所有者の方が利用性向が上となる。特に「30個以上」と答えるヘビーユーザーの度合いが、iPhoneでは28.0%と3割近いのに対し、Androidでは1割でしかないのが大きな特徴。平均個数も両者間では6個近くの差が出ている。

これが有料アプリとなると、さらに差(比率的な意味で)は開いていく。

↑ アプリの利用状況(有料アプリのDL利用)
↑ アプリの利用状況(有料アプリのDL利用)

↑ アプリの利用状況(有料アプリのDL利用)(利用数・概算平均)
↑ アプリの利用状況(有料アプリのDL利用)(利用数・概算平均)

まず最初に目に留まるのが「有料アプリは使っていない」とする人の多さ。全体では56.8%、iPhoneで38.6%、Androidでは3/4以上の76.8%。以前【スマートフォンのアプリ、無料有料のダウンロード傾向の違いを探る】で、スマートフォンユーザーのアプリ利用傾向として「有料アプリは一切使わない人が半数以上に及ぶ」とする話があったが、今件調査でもほぼ同じ結果が出ており、その傾向の確からしさを確認できる。

同時に「iPhone所有者よりはAndroid所有者の方が、有料アプリを避ける傾向が強い」ことも分かる。今調査結果(他項目も含む)からその理由を推定する結果は見つけられないが(特にAndroid所有者は、無料のアプリで満足しているのかもしれない)、直接課金を行うスマートフォン向け有料アプリは、利用性向はさほど高くないことが分かる。

【「App Store」の売上の72%はアプリ内課金で】で挙げている事例のように、アプリそのものに対する課金では無く、アプリを介して何かを購入(物品でもサービスでも可。無料オンラインゲームを提供してアイテム課金という手法も同意)させる方が、スマートフォンの所有者のニーズにマッチし、かつビジネスモデルとしては適切なのかもしれない。


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