「食卓にコンビニの惣菜」1割足らず、多忙な主婦ほど利用度高し

2011/10/17 06:40

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コンビニ惣菜パルシステム生活共同組合連合会は2011年10月11日、家族の食卓に関する調査結果を発表した。それによると主婦から構成される調査母体において、「食卓にコンビニの惣菜を出す」ことが多い人は1割足らずであることが分かった。まったく出さない人は5割強に達している。主婦本人の就労状態別に見ると、フルタイムやパート・アルバイトのような就労拘束時間の長い仕事ほど、利用する割合が高くなることが確認できる(【発表リリース】)。


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今調査は2011年9月14日から21日にかけて、携帯電話利用によるインターネット経由で20-59歳の主婦に対して行われたもので、有効回答数は1000人。年齢階層は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。6歳以下の未就学児童がいる人は279人、小学生の子供がいる人は230人、中学生以上の子供がいる人は476人。調査機関はネットエイジア。

一人暮らしの場合はコンビニの惣菜に頼る場合も少なからずあるが、家庭の家事を預かる主婦の場合、その家庭内での方針や配偶者・子供の意向により、食卓にコンビニ惣菜が並ぶことが一様に好まれるとは言い難い。費用はかかるが手間と時間を節約できるコンビニ惣菜を、家族の食卓に配することについて主婦はどのように思っているのか、それがかいま見れるのが次のグラフ。

↑ 食卓にコンビニの惣菜を出すことが多い
↑ 食卓にコンビニの惣菜を出すことが多い

「食卓のおかずはコンビニ惣菜が多い」ではなく「コンビニ惣菜を出すことが多い」なので、おかずの多くをコンビニ惣菜が占めるのでは無く、一品でも加われば「出す」に該当する。にも関わらず、出しているのは全体で9.1%。ほとんど無い・まったく無いは9割を超えている。本人あるいは家族のこだわり、そしてコスト面での問題点がハードルとして考えられる。

これを主婦本人の就労内容別で区分すると、「専業主婦」「パート・アルバイト」「フルタイム勤務」と、主婦の家事に充てる時間が短くなるほどコンビニの惣菜を利用する比率が高まることが分かる。費用対効果の計算上、フルタイム勤務の場合は家事の時間を絞り出せず、「多少コスト高でも仕方が無い」とする意図が働くものと考えられる。

多種多様なコンビニの惣菜今件は「コンビニ」に限定されているが、例えばスーパーなども加われば【惣菜追加 夫の9割は容認】などの話のように「追加の惣菜」という観点では肯定派が多数を占める。また味わいについても最近では【ローソン、PBブランドのプレミアム品として「ローソンセレクトデリシャス」3品を展開】のように、質の高い商品を提供し、食卓での利用を促進する戦略を打ち出すコンビニも増えてきた。

やはり最終的にはコストとの相談になるが、今後は魅力的な商品の品ぞろえの充実と共に、コンビニ惣菜を活用する場面も「今まで以上に」増えてくるのではないかと思われる。逆に今は利用層が少数派に過ぎないからこそ、コンビニ側も未開拓市場と認識して注力しているとも考えられよう。


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