アクセス解析からモバイル浸透率の変化を探る

2011/10/09 19:30

アクセス解析イメージ先日さる調査データで「ソーシャルメディアの利用はノートパソコン経由の人が一番多い」「スマートフォンの利用が大きく伸びている」という結果を目にした。具体的記事の展開は後ほどになるが、似たような話は【国内主要ソーシャルメディアのアクセス機器傾向をグラフ化してみる】などでも見受けられる。振り返ると「そういえば当サイトはソーシャルメディアではないが、最近iPadなどのモバイル系端末のアクセスが増えてきたような……」と、思い当たる節もある。インターネットへの窓口としてモバイル端末、特に携帯電話やスマートフォン、最近ではとりわけ後者が増加しているのだから、当然といえば当然なのだが、やはり気になる話。そこで今回は、当方(不破)が管理している主な3サイトのアクセス解析データを元に、モバイル端末の利用実情・浸透率の変化をさぐってみることにした。

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今サイト(Garbagenews.com)…手の届かない「モバイル」
まずは今サイト、すなわち【Garbagenews.com】。主要サイトには【Google Analytics】でデータをたどれるようになっているので、そこからデータを取得。一か月単位で過去一年間分をさかのぼり、来訪者が使っているOS別の比率を算出した。なお今件記事のグラフはその多くにおいて、%区切りのスタートが0%ではなく、グラフ毎に異なるので注意してほしい。

↑ Garbagenews.com(新)の来訪者OS属性(※計測可能範囲)
↑ Garbagenews.com(新)の来訪者OS属性(※計測可能範囲)

やや凸凹はあるものの、Windows(パソコン(PC))9割、マック7%、残りモバイル系に変わりは無い。ここ半年ほどの間に多少iPadは増えている感じがするかな、という程度。

しかしどうにも実印象と異なる……と考えを巡らしながら自分のiPod Touchでアクセスして見て思い出した。GN(新)(Garbagenews.com(新))はライブドアのブログシステムを使っているのだが、このシステムで携帯電話・スマートフォンなどでアクセスした場合、自動的に別フォーマットの表示スタイルに飛ばされてしまうのだ。

↑ iPod TouchでGN(新)にアクセス。PC表示レイアウトへの切り替えもできるが、デフォルトはこのタイプ
↑ iPod TouchでGN(新)にアクセス。PC表示レイアウトへの切り替えもできるが、デフォルトはこのタイプ

スマートフォンや携帯電話専用の画面は、ブログ開設者自身が色々とパーツを置き変えたりカラーを変更することはできるものの、HTMLレベルで手を加えることは不可能。よって当方でのアクセス解析もままならない。一応ブログの管理画面から「パソコンか、携帯電話か、スマートフォンか」の区分によるアクセスデータは取得できるが、それを見る限りでは「パソコン3/4」「携帯1割強」「スマートフォン(恐らくタブレット機も含む)1割」という結果。

↑ 2011年9月分 Garbagenews.com(新)来訪者データ(ブログ管理画面取得)
↑ 2011年9月分 Garbagenews.com(新)来訪者データ(ブログ管理画面取得)

見方を変えればGN(新)サイトの来場者の約2割分の動向を、当方は把握していないということになる。あまり気持ちの良い話ではないが、【ブログサービスのビジネスモデルなど】でも少々触れている通り、これが「ブログサービスのビジネスモデル」ということなのだから、仕方が無い。

ともあれ上のグラフ「Garbagenews.com(新)の来訪者OS属性(※計測可能範囲)」は実情を明確には表しておらず、悲しいことに参考値以上の意味合いは無い。

旧サイト(Garbagenews.com:gamenews.ne.jp)…検索結果重視サイトでは
続いて旧本家サイト(GN(旧))、つまり【Garbagenews.com(gamenews.ne.jp)】のアクセス解析。こちらはブログ管理システムMovableTypeを自前で動かしているので、モバイルアクセスは別途云々という話は無い。純粋なアクセス解析の結果が得られる。なおGN(旧)は新規更新を終了しており、事実誤認発覚時の微調整などをのぞけば、記事の更新は無い。検索結果や引用リンクからの来訪がほとんどで、いわばデータベース状態。

↑ Garbagenews.com(旧)の来訪者OS属性
↑ Garbagenews.com(旧)の来訪者OS属性

直近ではパソコンが9割近く、モバイルが1割強。パソコン比率がやや高めなのは、検索経由での来訪者が多いのと、モバイルの検索経由ではパソコン経由ほど上位表示がされていない(携帯閲覧向けにカスタマイズされていないので、当然優先順位は下がる)などが原因と思われる。

興味深い動きとしては、

・1年でパソコン比率は1割近く減り、その多くはWindows経由
・iPhoneとAndroid双方とも比率は増加しているが、この数か月は特にAndroidの伸びが著しい。単独では7月以降iPhoneを抜いている
・Macintoshの比率にあまり変化は無い

の3点が挙げられる。2点めの「iPhoneとAndroidの逆転現象」だが、実は「iOSという観点で考えればiPodとiPadも加算する必要がある」「Androidはスマートフォンとタブレット機の双方がカウントされている」の事情が少なからぬ要因となっている。とはいえ、Androidの浸透率が増加していることに違いは無い。

ライトニング・ストレージ(jgnn.net/ls/)…色合いの異なるサイトでは
最後に姉妹サイト的&覚え書き的サイトとして運営中の【ライトニング・ストレージ(jgnn.net/ls/)】。こちらもバージョンこそ違えどブログ管理システムMovableTypeを自前で動かしているので、モバイルアクセスもほぼフルにデータを取得できる。ちなみにこちらは日々更新中。

↑ ライトニング・ストレージの来訪者OS属性
↑ ライトニング・ストレージの来訪者OS属性

パソコン経由の来訪者はGN(旧)と変わらない。しかしMacintoshの比率がやや高めなのが目に留まる。そしてこの1年、Windows利用者率が1割ほど減り、Macintoshが変わらないのもGN(旧)と同じ動き。

モバイル系に目をやると、iPhoneは今年3月位までは急激な伸び率を示していたものの、それ以降は横ばい、一方でAndroidの浸透率はiPhoneが横ばいの動きを見せたあたりから、逆に大きく伸び始める。同時にiPadも少しずつだが増えているので、「iOS」という観点ではまだiPhoneなどのアップル系が上だが、今後さらにAndroidの利用者は増えるものと思われる。



最後に直近2011年9月分のデータについて、今回取り上げた3サイトの来訪者OS属性を比較してみた。

↑ 2011年9月における3サイトでの来訪者OS属性(新GNは計測範囲)
↑ 2011年9月における3サイトでの来訪者OS属性(新GNは計測範囲)

それぞれサイトの特性が異なる、GN(新)はモバイル系がほぼノーカウントとなっているなどの難はあるものの、大体「8割前後がWin系のパソコン」「数%がマック系のパソコン」「残り1割強がスマートフォンをはじめとしたモバイル系」なのが分かる。

冒頭で触れた通り、ソーシャルメディア利用者においては利用端末比率でデスクトップパソコンをノートパソコンが超え、スマートフォンの利用率も急激に増えている。今回取り上げた3サイトの類ではさすがに、パソコン経由による来訪者率がトップから落とされることはないだろうが、今後もスマートフォンやタブレット機経由の来訪者が増加することは容易に想像ができる。「現時点で全来訪者の15%-20%がモバイル経由」という(今後もさらに上乗せされ得る)値は、色々と考えるには十分な割合といえよう。


■関連記事:
【地震後の携帯アクセスを分析してみる】

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