平日の夕食メニュー、最重要事項は「栄養バランス」

2011/10/11 06:37

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親子で夕食マイボイスコムは2011年9月27日、夕食に関する調査結果を発表した。それによると調査母体において、平日の夕食メニューでもっとも重視されているものは「栄養バランス」だった。半数近い人がメニュー選択の上で栄養のバランスに配慮したものを選ぶよう、心がけている。次いで多い要目は「食べたいものを食べる」で1/3強という結果が出ている。さらに「毎日の献立に変化があること」が続いており、これらを充足しうる平日の夕食メニューを「毎日」考察している、家庭での炊事担当者の苦労がしのばれる結果が出ている(【発表リリース】)。


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今調査は2011年9月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万2186人。男女比は47対53、年齢階層比は10代1%・20代10%・30代29%・40代32%・50歳以上27%。なおグラフに反映されている回答値は計測値に、2010年3月の住民基本台帳の性別・世代別人口構成比に合わせてウェイトバックが行われている。

今調査母体ではその摂取スタイルは多種多様ながら、ほぼ全員の99.4%の人が平日に夕食を食べている。

↑ 平日の夕食摂取スタイル(複数回答)
↑ 平日の夕食摂取スタイル(複数回答)

それではその夕食のメニューで、どのようなことに重視しているだろうか。設問では単に「重視していること」であり、「作る際」「食べる時」「選ぶ時」は記載されていないので、すべての事例を含めた上での回答と見なせる。もっとも一人暮らしで自炊・外食・中食を選ぶ人は「選ぶ=食べる」で、世帯における炊事担当者は配偶者や子供の事も考慮する必要があるものの、自分でも食べるので、大意としてはほぼ同じであり、あまり気にしなくても良いだろう(微細な違いについては後述)。

↑ 平日の夕食メニューで重視していること(夕食を食べる人、複数回答、10%以上のみ)
↑ 平日の夕食メニューで重視していること(夕食を食べる人、複数回答、10%以上のみ)

トップは「栄養バランス」。結婚・同棲している人で炊事担当ならば、自分自身はもちろん配偶者(・子供)の食生活を介した健康管理もしなければならないので、事は重大。第二位の「食べたいもの」の誘惑に駆られることはあっても、それを優先していたのでは身体を壊しかねないし、お財布の中身も寂しくなる。第四位の「健康配慮」もほぼ同意なだけに、「医食同源」という言葉も思い浮かばれる。

第二位の「食べたいもの」は、特に自炊をしている一人暮らしでは強い要望となる(自ら体感している人も多いはず)。食べるのは自分だけなのだから、「今日は外食でラーメンと餃子、明日はファストフードでハンバーガーセットにフライドチキンをお持ち帰り」とばかりに自由に好きなモノを選びたくなるというもの。しかし好き嫌いばかりを優先していると、栄養が偏ってしまい不健康になるのは物の道理。

調理一方で第三位の「毎日の献立に変化」も高い値を占めている。第一位と第二位を合わせて考えると、栄養バランスに配慮し健康にプラスとなり、しかも食べたいものとなるわけだが、それだけを優先していると、自分や一緒に食事をする人の好物だけが毎日続きかねない。

とはいえ、例えば平日の夕食が毎回カレーライスではさすがに飽きてしまう。そして「飽き」は食事そのものをつまらなくし、美味しさも半減させてしまう(さらには美味しく感じられない食事は、一般的に消化も悪くなる)。変化こそが食事の時間に刺激を与え、他の重視すべき要素(栄養バランス、好きなモノ、季節感など)を支えるものとなる。

中盤以降になると「後片付けが楽」「作るのに短時間」「調理が楽」など作り手側の事情がかいま見られるもの、「皆が同じもの」のように食事の際のコミュニケーションを背景としているものなど、色々な事情が透けて見える項目が確認できる。食事は単なる栄養摂取のための行為ではなく、さまざまな人が絡んでいる日常生活の大切な一要素であり、創意工夫が山ほど盛り込まれていることが改めて理解できる。

なおリリースによると、上位項目では特に女性の方が回答率が高いとの話が記載されている。料理の作り手・用意する立場となる機会が多い女性ならば、関心が高いのも当然といえよう。


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