安価に相手へ深い印象を与える名刺

2011/10/07 12:10

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名刺!?名刺は初対面の人に自分の名前や所属企業などを「他人よりも良く」覚えてもらうための「メッセンジャー」「外交官」であるため、奇抜なアイディアが盛り込まれることが多々ある。【ひと目でどの分野の専門家かが分かる名刺】のように業態をすぐに覚えてもらえるようなものから、【「この人はデキる」と思わせる名刺たち】【自社商品の特性を実体験で知ってもらえる名刺】のように別の造形に変化してしまうものも見受けられる。今回紹介するのは「名刺としての役割を果たし」、しかも「低予算」で「相手に強い印象を与える」という、一見すると無茶難題ぶりの要求を見事にクリアした名刺である(【I Belive in Advertising】)。


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↑ メモパッドとしても使える名刺
↑ メモパッドとしても使える名刺

これはイスラエルの広告代理店Kuduが展開した、プロモーションを兼ねた自社の名刺。自社がいかに「低コストで効果的な広報展開を成し遂げる発想力を持っているか」をアピールするため、「オリジナリティに富んだ」「印象深く相手に覚えてもらえるような」「そして何よりも安価で」名刺を創るという課題への回答作。

一見すると数センチ(分離した部分は「通常サイズの名刺と同じ」とあるので、恐らくは90×90ミリ)四方の黄色いメモパッド。それを一枚上から剥がし、下半分のロゴマーク・QRコードが描かれている部分を分離すると、普通の名刺(45×90ミリ)に早変わりする。名刺を受け取る側は、Kuduの社員が目の前にメモパッドを出してきた際には頭に疑問符を浮かべ、下半分を切り取って残りの上半分を名刺として差し出す情景を見るに及び、「なるほど」感を得ながら手を差し出して受け取ってしまうという次第。

↑ 下半分は(恐らく)会社のロゴとメッセージ+URL。QRコードは文字化けのため、内容の判別は出来なかった(イスラエル語の模様)
↑ 下半分は(恐らく)会社のロゴとメッセージ+URL。QRコードは文字化けのため、内容の判別は出来なかった(イスラエル語の模様)

メモパッドの色は通常黄色が多いが、これは元々注意をひきつけるためのカラーリングであり、「相手に深い印象を与える必要がある」名刺にとっては好都合な色となる(ちなみに黄色は「注意」の他に「インパクト」「暖かさ」というイメージもあるため、まさに名刺向けの色といえる)。

もちろん裏面は無地なので、通常はごく普通のメモパッドとしても使用が可能。コストも極めて安く付き、相手に与える印象も強い。費用対効果という観点では最強の部類に入ると表現しても過言では無く、受け取った人も「この代理店は発想力に長け、コスト意識が高い」という認識を示すに違いない。

今件は「発想力・インパクト・安価」という観点から「メモパッドに一工夫加えて名刺の役割を果たした」わけだが、このアイディアはそのまま個人やサークル活動などでも応用が利くもの。付せんにオリジナルのデザインを展開できるサービスはいくつか見受けられるので、それを活用したり、あるいは一から自作してみるのもありかもしれない。


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