「また値上げしたら禁煙するかも」の人に聞いた「禁煙決断価格」は?

2011/10/09 06:49

値上げファイザーは2011年9月27日、喫煙者の追跡調査結果を発表した。それによると2010年10月のたばこ税増税・たばこ値上げ直前に喫煙していた調査母体のうち、現在でも喫煙している人の中で、「今後さらにたばこが値上げしたら禁煙するかも」と答えた人において、具体的な「禁煙を試みるたばこ価格」としては、「500円位」を挙げる人がもっとも多く4割強に達していた。次いで「600円位」「1000円位」が続いている(【発表リリース】)。

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今調査は2010年8月から9月に行われた調査(【喫煙者の38.2%がたばこ値上げ当日の時点で禁煙に挑戦】など)の回答者、つまり2010年8月-9月の時点で喫煙者だった9400人(各都道府県男女/各100人、計200人)当人に対して再びインターネット経由で2011年8月24日から8月30日にかけて行われた追跡調査で、有効回答数は6713人。47都道府県別にそれぞれ120-162人が回答している。

2010年10月からたばこ税の大幅な引き上げ・たばこ価格の値上げが行われた(【たばこ税の推移をグラフ化してみる】)。その直前に喫煙者だった人が、値上げからほぼ1年が経過した現時点でどのような喫煙上の変化を見せているのかについて確認するのが、今回の調査の主旨。現調査母体の現況を把握しやすくするため、喫煙周りの過程も合わせて表現したのが次の表。

↑ 今調査母体における、現在の喫煙・禁煙状況(過程も含めて。上は人数、下は各区分内における比率)
↑ 今調査母体における、現在の喫煙・禁煙状況(過程も含めて。上は人数、下は各区分内における比率)(再録)

また、現在喫煙している人の中で「さらにたばこ代の値上げがあれば禁煙を試みる」と回答した人は53.3%に達していた。

↑ 今後どのようなきっかけがあれば禁煙しようと「思う」か(複数回答、現在喫煙者)
↑ 今後どのようなきっかけがあれば禁煙しようと「思う」か(複数回答、現在喫煙者)(再録)

そこでこの「今は喫煙しているが、今後値上げをすれば禁煙するかも」という人(3095人)に、具体的に「たばこ価格がいくらになれば禁煙に挑戦するか」を尋ねた結果が次のグラフ。最多回答層は「500円位」で46.1%と半数近くに達していた。

↑ たばこ価格がいくらになれば禁煙を試みるか(現在喫煙中で、「たばこがさらに値上がりすれば禁煙しようと思う」と答えた人)
↑ たばこ価格がいくらになれば禁煙を試みるか(現在喫煙中で、「たばこがさらに値上がりすれば禁煙しようと思う」と答えた人)

次いで多いのは「600円位」で23.1%。合計すると「600円台にまでたばこ価格が上がれば、『値上げしたら禁煙に挑戦する』と考えている人の7割近く、喫煙者全体の約37%は禁煙に挑戦する」という試算が出る。以後700円台-900円台は区切りが悪いのか少数意見に留まり、次いで「1000円台」とする意見11.1%が上位に収まっている。ちなみに各区分の中央値で概算した、平均禁煙挑戦金額は643円である。

また、以前【お医者による「たばこの適正価格」は?】で、お医者さんの立場から「たばこの(諸条件を加味した上での)適正価格」を聞いている。それによると、喫煙中の医師は607円・非喫煙状態の医師は1025円という値が出ている。今回の「喫煙者による禁煙挑戦金額」の643円と近しく、興味深い結果といえる。

↑ 医師による「たばこ一箱あたりの適正価格」(概算平均値、円)
↑ 医師による「たばこ一箱あたりの適正価格」(概算平均値、円)(再録)

現時点でのたばこの平均的な価格は約410円。仮に「禁煙者の大幅増加」「今回の値上げ同様の大規模な値上げ」を目指す・前提とする値上げを行う場合、「百円玉2枚の上乗せ」は検討する価値のある値といえる。

ただし仮にこの額の値上げが行われたとしても、販売数は大幅に減少することは容易に想像できる(何しろ「禁煙者の大幅増加」が前提にある)。よって総売上≒税収のアップには結びつかない。この事に注意を払わねばならないのは言うまでも無い。

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