昨年のたばこ大幅値上げでも禁煙に挑戦しなかった理由、トップは「イライラする」

2011/10/07 05:44

たばこファイザーは2011年9月27日、喫煙者の追跡調査結果を発表した。それによると2010年10月のたばこ税増税・たばこ値上げ直前に喫煙していた調査母体のうち、たばこが値上げしても禁煙を試みなかった人において、その理由としてもっとも多くの人が挙げたのは「イライラしてしまうから」だった。回答者の4割近くが同意を示している。一方で「(禁煙はしないが)喫煙本数を減らすことで対処している」という意見も2割近く見受けられる(【発表リリース】)。

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今調査は2010年8月から9月に行われた調査(【喫煙者の38.2%がたばこ値上げ当日の時点で禁煙に挑戦】など)の回答者、つまり2010年8月-9月の時点で喫煙者だった9400人(各都道府県男女/各100人、計200人)当人に対して再びインターネット経由で2011年8月24日から8月30日にかけて行われた追跡調査で、有効回答数は6713人。47都道府県別にそれぞれ120-162人が回答している。

2010年10月からたばこ税の大幅な引き上げ・たばこ価格の値上げが行われた(【たばこ税の推移をグラフ化してみる】)。その直前に喫煙者だった人が、値上げからほぼ1年が経過した現時点でどのような喫煙上の変化を見せているのかについて確認するのが、今回の調査の主旨。現調査母体の現況を把握しやすくするため、喫煙周りの過程も合わせて表現したのが次の表。

↑ 今調査母体における、現在の喫煙・禁煙状況(過程も含めて。上は人数、下は各区分内における比率)
↑ 今調査母体における、現在の喫煙・禁煙状況(過程も含めて。上は人数、下は各区分内における比率)(再録)

今項目ではたばこの値上げ時に禁煙に挑戦しなかった4358人に、「なぜ禁煙を試みなかったのか」について尋ねている。その回答としてもっとも多くの人の同意を集めたのは「(禁煙すると)イライラしてしまうから」で、37.7%の人が答えている。

↑ 2010年10月のたばこ税増税をきっかけに禁煙しなかった理由(この1年間で禁煙に挑戦しなかった人、複数回答)
↑ 2010年10月のたばこ税増税をきっかけに禁煙しなかった理由(この1年間で禁煙に挑戦しなかった人、複数回答)

資料ではこの項目が最上位となったことに対し「代表的なニコチン離脱症状が挙げられました」と説明しており、いわゆる「ニコチン依存症」の傾向が強いことを示唆している(「ニコチン依存症」そのものは【あなたがニコチン依存症かどうかを判断する10のポイント】参照のこと)。

次いで多いのは「(禁煙はしないが)喫煙本数を減らすことで対処している」。これは以前【たばこの値上げと喫煙本数の変化の関係】で解説している通り、喫煙者(禁煙非挑戦者以外に、挑戦して失敗した人も含む)のうち2割程度が現時点でも本数を減らしたままという結果が出ており、比率的にはほぼ一致している。

↑ 2010年10月のたばこ増税・値上げ以降に喫煙本数は変わったか(現在喫煙者)
↑ 2010年10月のたばこ増税・値上げ以降に喫煙本数は変わったか(現在喫煙者)(再録)

現在喫煙者のうち
2割…値上げでは禁煙を試みない
1割…この値上げなら禁煙するまでもない
気になるのは「禁煙するほどの値上げでは無かった」という意見。今回の大幅値上げの際にも、「(この値上げ幅でも)禁煙を決意するほどの価格では無い」とする意見が少なからず見受けられたが、それが具体的に15.1%という値で存在することが確認されたことになる。さらにこの「価格の程度として禁煙するほどでは無い」の極論ともいえる「何があっても禁煙しようと思わなかったから」とする意見が1/4ほどいて、価格の釣り上げでは動じない喫煙者も1/4ほど(現在の喫煙者全体比では約2割)いる計算になる。

今後さらなるたばこの値上げの際に、どこまで値上げをするべきか、喫煙者が減少しうるのかを考察する際、この値(現時点で「値上げには動じない」が2割、この程度の値上げなら喫煙を継続するが1割強)を留意しておくべきだろう。

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