1日平均10件強・中央値でも5件…? 米携帯での音声通話動向をグラフ化してみる

2011/09/25 06:18

音声会話アメリカの調査機関【Pew Reserch Center】は2011年9月19日、アメリカにおける「モバイル端末(携帯電話)を利用したSMS(ショートメッセージサービス)と通話」に関する調査結果を発表した。今回はその中から、「(音声)通話」に関する部分にスポットライトをあててみることにしよう(【発表リリース】)。

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今調査は2011年4月26日から5月22日にかけて、18歳以上の人に対して電話(固定電話と携帯電話)でRDD形式(Random Digit Dialing、乱数で創り出した番号に電話をかける方法)によって選択された対象に、英語とスペイン語で行われたもので、有効回答数は2277人。回答時に利用した電話は、固定電話は1522人、携帯電話は755人。インターネットを利用している人は1701人(74.7%)。携帯電話保有者は1914人(そのうちスマートフォンは688人・それ以外の一般携帯電話は1226人)、ツイッターなどのソーシャルメディア利用者は1015人。さらに性別・年齢・教育経歴・人種・使用言語などの各種区分において、アメリカの国勢調査結果に基づいた調整が行われている。また、携帯電話保有者のうち73%がSMSを利用している。

日本以外のほとんどの国では、日本の電子メールのように高い頻度で使われているSMS。今調査母体では携帯電話所有者のうち73%がSMSを、日常茶飯事的に利用している(非常に荒い概算だが全体比では約6割)。一方、携帯電話の元々の主役割である音声通話についてはどれほどの利用頻度なのか、というのが今件調査項目。

直近データでは1日あたり平均値で12.3回、中央値で5回、音声による通話(自分からかけた、相手からかかってきた双方をカウントしている)が行われている。1年前と比べればわずかに減少しているが、それでも日本での携帯電話の利用感覚と比べれば、想像以上に多い。

↑ 1日あたりの平均通話(かける、着信)回数(携帯電話所有者限定)
↑ 1日あたりの平均通話(かける、着信)回数(携帯電話所有者限定)

平均値は「回答を全部足して回答者数で割った値」、中央値は「回答者を回答数の多い順に一列に並べて、列の真ん中に居る人の回答値」を意味する。中央値に比べて平均値が大きいのは、それだけ中央値より上の人において、大幅な値を出している人が居ることを意味する(要は「偏っている」)。今件なら回答者の中に、1日数十件も音声通話でのやり取りをする人が少なからずいるのだろう。

なお「携帯電話を所有しているが、意思疎通はSMSだけ。音声通話は普段使っていない」人は4%に過ぎない。「意思疎通は音声通話のみ。SMSは使っていない」人は27%もいることを考えると、回数こそSMSより少ないとはいえ、利用普及率は未だに音声通話の方が上であるのが分かる。

これを属性別に見たのが次のグラフ。

↑ 1日あたりの平均通話(かける、着信)回数(携帯電話所有者限定)(属性別)
↑ 1日あたりの平均通話(かける、着信)回数(携帯電話所有者限定)(属性別)

女性が男性以上にSMSを活用しているのは【若者は1日平均100通以上のやり取り…米携帯のショートメッセージサービスの利用動向をグラフ化してみる】で触れた通り。その反動もあってか、男性より女性の方が多少ながらも音声通話回数が少ない。一方で若年層はシニア層よりもSMSの利用頻度が高いのだが、同時に通話頻度も高い。携帯電話を使ったコミュニケーションにおいては、どのような手法でも若年層ほど積極的、ということになる。

一方年収・学歴の点では主だった変移は見つからない。年収でやや平均値が「低年収ほど多利用」の動きが見られるが、中央値では同様の動きが確認できないため、頻繁に使う少数派がいるものと考えられる。

【半数が「最多利用はメール」】などにもあるが、日本では圧倒的に電子メールなどデジタル機能の使用が増え、「電話もできる情報通信端末」化しつつある携帯電話。アメリカでも機能の多様化傾向に変わりはないが、音声通話が積極的に行われているという点では、少々日本と事情が異なるようである。

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