若者は1日平均100通以上のやり取り…米携帯のショートメッセージサービスの利用動向をグラフ化してみる

2011/09/24 06:49

ショートメッセージサービスアメリカの調査機関【Pew Reserch Center】は2011年9月19日、アメリカにおける「モバイル端末(携帯電話)を利用したSMS(ショートメッセージサービス)と通話」に関する調査結果を発表した。今回はその中から、SMSに関する部分にスポットライトをあててみることにしよう(【発表リリース】)。

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今調査は2011年4月26日から5月22日にかけて、18歳以上の人に対して電話(固定電話と携帯電話)でRDD形式(Random Digit Dialing、乱数で創り出した番号に電話をかける方法)によって選択された対象に、英語とスペイン語で行われたもので、有効回答数は2277人。回答時に利用した電話は、固定電話は1522人、携帯電話は755人。インターネットを利用している人は1701人(74.7%)。携帯電話保有者は1914人(そのうちスマートフォンは688人・それ以外の一般携帯電話は1226人)、ツイッターなどのソーシャルメディア利用者は1015人。さらに性別・年齢・教育経歴・人種・使用言語などの各種区分において、アメリカの国勢調査結果に基づいた調整が行われている。また、携帯電話保有者のうち73%がSMSを利用している。

SMS(Short Message Service)はテキストメッセージ(Text Message)とも呼ばれ、日本以外のほぼすべての国で広く使われている、携帯電話用のメッセージサービス。送信できる文字数は原則140文字(ツイッターの文字数上限が140文字なのも、SMSをベースとしているから)相手の電話番号がそのまま送付先として用いられ、電子メールなどと比べて格安で利用できる。最近ではEMS(Enhanced Messaging Service。文字飾りを利用できる)やMMS(Multimedia Messaging Service。画像なども送れる)も登場しているが、送受信端末双方とも対応している必要があるため、SMSと比べれば利用率は低い。

さてそのSMSだが、今調査母体では携帯電話所有者のうち73%が利用している(非常に荒い概算だが全体比では約6割)。その人達の一日あたりの平均送受信数について、平均値と中央値を算出したのが次のグラフ。

↑ SMSの1日当たりの平均送受信数(自分の携帯電話でSMSを利用している人限定)
↑ SMSの1日当たりの平均送受信数(自分の携帯電話でSMSを利用している人限定)

平均値は「回答を全部足して回答者数で割った値」、中央値は「回答者を回答数の多い順に一列に並べて、列の真ん中に居る人の回答値」を意味する。中央値に比べて平均値が大きいのは、それだけ中央値より上の人において、大幅な値を出している人が居ることを意味する(要は「偏っている」)。

これを世代別に見ると、その「偏り」が若年層によって構築されているのが分かる。

↑ SMSの1日当たりの平均送受信数(自分の携帯電話でSMSを利用している人限定)(年齢階層別)
↑ SMSの1日当たりの平均送受信数(自分の携帯電話でSMSを利用している人限定)(年齢階層別)

24歳までの層が平均で109.5通、中央値でも50通。この世代で多めに出している人なら、1日200-300通は平気でやり取りしているのだろうな、という想像が出来る。日本のケータイメールと同じ感覚で使われていると想像すれば、容易に理解はできるというものだ(【米若年層が携帯を欲しがる理由、トップは「テキストメッセージ」】にもあるが、SMSがしたいから携帯電話が欲しいという若年層は多い)。一方50歳を超えると精々数通。中央値では2通なので、例えば「元気?」「うん、元気」というやり取りで終わりとなる。

最後に属性別。

↑ SMSの1日当たりの平均送受信数(自分の携帯電話でSMSを利用している人限定)(属性別)
↑ SMSの1日当たりの平均送受信数(自分の携帯電話でSMSを利用している人限定)(属性別)

年齢区分が異なるだけで、世代別の傾向は一つ上のグラフと変わらない。一方「男性より女性」は携帯周りの話ではよくあるパターン。一方、年収・学歴においては、ややばらつきがあるものの「低年収・低学歴ほど多くSMSを使う傾向がある」のが分かる。安価で意思疎通が出来るツールとして、愛用されていることが容易に想像できよう。

今件の記事範囲で興味深いのは、携帯電話そのものの機能が進化し、スマートフォン利用率が増加しているにも関わらず、SMSの利用回数も増える傾向にあること。多種多様な表現を用いられるようになっても、安くてシンプルなツールは末永く愛用される、良い例では無いだろうか。


■関連記事:
【子供は1日112件・米での大人と子供の携帯を使ったショートメールの使われ方の違い】

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