雨天多く天候悪化の影響で夏期商品鈍し…2011年8月度チェーンストア売上高、マイナス2.2%

2011/09/23 19:30

【日本チェーンストア協会】は2011年9月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2011年8月度における販売統計速報を発表した。それによると2011年8月は中旬以降の天候悪化の影響で夏期商品の動きが鈍く、軟調に推移。前年同月比は3か月ぶりに-2.2%(店舗調整後)とマイナス値を記録した(【発表リリース、PDF】)。

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今調査結果は協会加入の60社・7992店舗に対して行われている。店舗数は先月比で36店舗減、前年同月比で139店舗増。売り場面積は前年同月比104.7%と4.7%ほど増えている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0656億7977万円(前年同月比97.8%、▲2.2%)
・食料品部門……構成比:64.5%(前年同月比97.3%、▲2.7%)
・衣料品部門……構成比:9.2%(前年同月比96.2%、▲3.8%)
・住関品部門……構成比:19.9%(前年同月比99.2%、▲0.8%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比99.0%、▲1.0%)
・その他…………構成比:6.1%(前年同月比100.6%、△0.6%)

昨年猛暑の反動と
中期以降の悪天候で
食料品が軟調。
防災周りは未だに堅調
8月は冒頭でも一部触れたように、昨年が猛暑で夏物商品が通常の年以上に大きな動きを見せたことで、今年はその反動があること、それに加え中盤以降は雨が降る機会が多く夏物商品の売れ行きがいま一つとなったことから、多くの項目で前年同月比がマイナスに終わってしまった。

具体的には、食料品においては畜産品で牛肉が不調。代わりに加工肉や鶏肉・豚肉は堅調。水産物は先月同様に水揚げ量不足で鮮魚や貝類が不調。たらこ、開き物などは好調だが、ちりめんは不調。惣菜は中華や煮物、おにぎりの動きが堅調。その他食品ではアイスクリームや飲料は不調、また「22年産米」と資料中に明記する形でのお米、缶詰などは堅調。衣料品では水着など夏物系の多くが不調に終わっている。住関品は防災関連、医薬品、節電系などの動きが良かった。

昨月まで震災後連続して前年同月比プラスを維持してきた総売り上げだが、三か月目にして早くもマイナスに戻ってしまった。昨月懸念した「全体を底上げした要因が、多分に一過性によるところ」がその予想通り早くも失速してしまったこと、昨年の猛暑の反動があること、天候不調など足を引っ張る要因が多かったのが、マイナス値を出した主要因といえる。

同時に先月も言及しているように、収穫高そのものの減退に加え、食料品の消費性向を中心とした中長期的な震災の影響(現行政府への不信(不審)も合わせ)が各所で見えているのが気になるところ。【「ハリネズミ症候群」...震災後の心理動向の変化と消費トレンドの関係レポート】でも指摘した、商品に対する人々の「選択眼の変化」が見て取れる。さらに今もってなお「防災関連商品」が大きく動いており、人々の内心が未だに非常時のままであることがうかがえる。

とりわけ食料品はチェーンストアで6割もの大きな割合を占める項目。それだけに(チェーンストアに限っても)売上を大きく左右する要因となる。供給そのものの不足項目の動向もあわせ、これまで以上に注意深く見守らねばならない。

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