たばこの大きなプラス影響続く…2011年8月度コンビニ売上高は7.9%のプラス

2011/09/21 12:00

日本フランチャイズチェーン協会は2011年9月20日、2011年8月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると8月は来客数は5か月連続でプラスとなり、平均客単価とあわせ売上高の上昇分は大きなものとなった。既存店ベースの売上高は前年同月比+7.9%と10か月連続のプラスを記録している(【発表リリース、PDF】)。

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今調査の概要は、過去の記事まとめ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明している。そちらで確認を。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は10か月連続のプラス、全店も10か月連続のプラス
・全店ベース……+9.1%
・既存店ベース…+7.9%

●店舗数(前年同月比)
・+1.7%

●来店客数:既存店は5か月連続のプラス、全店は10か月連続のプラス
・全店ベース……+1.5%
・既存店ベース…+0.04%

●平均客単価:既存店は9か月連続のプラス、全店も9か月連続のプラス
・全店ベース……+7.5%(611.7円)
・既存店ベース…+7.9%(607.2円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+5.5%
・加工食品……-2.6%
・非食品………+23.5%←たばこ
・サービス……+17.4%
・合計…………+9.1%

※既存店……1年以上営業中の店舗

8月は上旬こそ各地域とも暑い日々が続いたものの、中旬以降は前線の影響もあり過ごしやすい状況となったため、アイスクリームやソフトドリンクなど涼を取れるアイテムに覇気が見られなかった(加工食品がマイナスなのはそのため)。来店客数は「+0.04%」とわざわざこの項目のみ少数第二位まで掲載してプラス表示をしているが、実質的にはほぼ変わらず。

商品構成別に見ると、先月盛り返しを見せた「サービス」項目が引き続き堅調。「非食品」は相変わらず【JT、一部のたばこ銘柄で出荷量限定解除前倒し・57銘柄について7月25日に決定】などで解説されているように、たばこの売上の大幅アップで数字が跳ね上がっている。これが全体の売上に少なからぬ貢献をしているのは言うまでも無い。とはいえ来月は、一年前がちょうど「値上げ直前の駆け込み需要による大幅売上アップ」に当たるため(2010年9月の「非食品」は前年同月比で+43.9%)、「前年同月比」が大きく落ち込むことが予想される。

自粛の動き
直近ではほぼ終結か。
たばこは価格上昇が
「非食品」をかさ上げ中。
各コンビニのIRページを見る限りでは、被災地で相次いで仮設店舗を設けて販売エリア・サービス提供地域の回復を図るなど、状況は少しずつ回復を見せているような感もある。しかし未だに営業がかなわない被災地域、コンビニは確実に存在する。一方で商品流通は通常のレベルにまで復帰、商品棚のほとんども通常通りの様相を呈している(一部たばこのように「なごり」を残しているものもあるが)。消費者の購買マインド変化、節電に伴う経済全体への影響も懸念されるが、少なくともコンビニ市場において現状ではネガティブな形となって数字に表れてはいないように見える。

他方【「節電の冬に向けて」…セブン-イレブン、8月23日からアルミ鍋商品の展開開始】にもあるが、早くも冬の電力需給問題を察した動きを見せるコンビニも増えてきた。また【セブン&アイHD、セブン-イレブンなどで1280円の「セブンプレミアム LED電球」発売】のように節電の世相に合わせて新商品を展開するたくましさを見せるところもある。臨機応変の立ちまわりには、他業種も見習う部分があるといえよう。

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