高齢者がいる世帯の構成割合をグラフ化してみる(2010年分反映版)

2011/09/20 12:10

一人きり厚生労働省は2011年7月12日、平成22年度(2010年度)版の「国民生活基礎調査の概況」を発表した。国民生活の基本事項を調査し、各行政の企画や運用に必要な資料を収集する目的で行われているものだが、極めて資料性の高いデータが豊富に盛り込まれていることで知られている。今回はその中から「高齢者(65歳以上)がいる世帯の家族構成分布」についての推移をグラフ化してみることにした(【発表ページ】)。

スポンサードリンク


今調査は2010年6月3日・7月15日にそれぞれ「世帯票・健康票・介護票」「所得票・貯蓄票」を配ることで行われたもので、本人記述・後日回収で集計されている(一部は密封回収)。回収出来たデータは世帯票が世帯票・健康票が22万8864世帯分、所得票・貯蓄票が2万6115世帯分、介護票が5912人分。なお1995年分は阪神・淡路大震災の影響で兵庫県の分はデータが取得されていない。

高齢者の人口そのもの、そして全体人口に占める割合が増加の一途をたどっているのはすでに【日本の人口は2055年に8993万人へ減少、国立社会保障・人口問題研究所発表】【「お年寄りがいる家」のうち1/4・414万世帯は「一人きり」】など数々の記事でお伝えしている通り。その高齢者がいる世帯は、どのような家族構成をしているだろうか。問題視されている「お年寄り一人きり世帯」は増加の一途をたどっているのだろうか。今件は最新の2010年分のデータを反映させたものとなる(ここでは高齢者=65歳以上と定義)。

↑ 世帯構造別に見た、65歳以上の人がいる世帯数の構成割合年次推移
↑ 世帯構造別に見た、65歳以上の人がいる世帯数の構成割合年次推移

最新の2010年分データでは、お年寄り一人だけの「単独世帯」は24.2%。お年寄りの4人にひとりは「一人きりの世帯で住んでいる」ことになる。また、子供や孫がおらず、夫婦だけの高齢者世帯は29.9%。これらを合わせた「お年寄りだけ世帯」は54.1%となり、過半数に達する計算となる。

興味深いのは世帯比率で見た場合、

・増加……単独世帯、夫婦のみ世帯、親と未婚の子のみ世帯
・減少……三世代世帯

となり、一見減っているようなイメージがある「高齢者と”未婚の”子供のみ世帯」も増加傾向にあること。【2010年は72万人・年々増加中…高齢フリーターの推移をグラフ化してみる】【日本の婚姻率・離婚率・初婚年齢の推移をグラフ化してみる(2011年1月版)】、さらには【男性66%・女性74%が「個人の自由だから結婚なんてしてもしなくても良い」】などと合わせて考えると、「高齢者と、離婚して出戻り状態の子供・あるいは晩婚化などで結婚待ち、さらには結婚をするつもりの無い中堅層(30-40代、あるいは50代までも?)」という家族構成パターンが増加している感は否めない。

このペースで行くと(縦軸の年代区分が2007年までとそれ以降で違うことに注意)、2015年には現在54.1%の「お年寄りだけ世帯」は6割に達する勢い。健康上の問題など、非常時の安全対策も、行政側には求められよう。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー