「公的支援」「民間支援」「自立」震災復興、一番大切なのは?

2011/09/19 06:34

手助けNHK放送文化研究所では2011年9月5日に同所公式サイト上で、東日本大地震・震災から半年経過した段階での、被災地域(岩手県・宮城県・福島県に限定)、さらにはそれ以外の地域の住民に対する心境調査結果を発表した。ほぼ同じ設問を双方地域に行っていることから、被災地域内外での心境の違いを数字的に比較できる、貴重なデータが盛り込まている。今回はその中から「被災地復興に際して何が必要と考えているのか」の相違を見て行くことにする(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2011年9月2日から4日にかけて、RDD追跡法による電話法が用いられ、20歳以上の男女に対して行われている。有効回答数は被災地域1226人、それ以外の地域1175人。

被災地の復興にあたり、何がもっとも大切か。当記事題名にもあるが、「公的支援」「民間支援」「被災地の自立」の3つの選択肢の中から一つを選んでもらった結果が次のグラフ。最大回答項目は「国や自治体による公的支援」で約6割。これは被災地も被災地以外も変わらない、ほぼ同数の値を示している。

↑ 復興を進めていく上で最も大切だと思うもの
↑ 復興を進めていく上で最も大切だと思うもの

以前同調査別項目の解説記事【被災地に必要なものは産業と資金】などでも触れたが、被災地の復興は人の治療と同じで、まずは「医療機関による手当」に該当する外部からのサポートが欠かせない。しかも今件は「重体」に該当するほどの状況であり、今回挙げた三つの選択肢の中でもっとも大きな支援が望める「公的支援」が選択されるのは当然であり、また正しい判断といえる。

第二位は「自立」、第三位は「民間支援」だが、被災地とそれ以外とでは微妙に値が異なる。被災地側の回答の方が、6ポイントほどではあるが「自立」回答が多い。被災地自身の復興に向けた意気込みを感じ取ることができる。

とはいえ、繰り返しになるが、現状では大部分の領域において、国全体による支援が必要な状況。しかしながら用意された予算ですら満足に執行できない、現在の政務能力では、被災地の期待に応えることは難しいに違いない。

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