YouTubeやニコ動などの動画共有サイトを見る時によく使うモノ、よく観るもの
2011/09/14 12:10


スポンサードリンク
今調査は2011年8月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万2477人。男女比は46対54、年齢階層比は10代2%・20代10%・30代28%・40代32%・50歳以上28%。回答値には2010年3月の住民基本台帳の性別・世代別人口構成比に合わせてウェイトバックが行われている。
技術やインフラ、端末の進歩など複数要因で、大きな発展と普及が進んだ動画共有サイト。今調査母体では利用率は7割台という結果となった。ほとんどが視聴のみで、投稿をする人は3.0%。33人に1人の割合。

↑ 動画共有サイトを利用するか(利用スタイル含む)(再録)
また動画共有サイトの利用目的のトップは「暇つぶし」。次いで「自分の好きなタレント、アーティスト、キャラクタなどの動画視聴」「見逃したテレビ番組、現在は放送されていない番組を視聴」の順となっている。

↑ 動画共有サイトの利用目的(複数回答、利用者限定)(再録)
それではこれらの動画をどのような端末経由で利用しているのだろうか。最多回答項目はノートPCで55.1%。デスクトップPCの51.6%をわずかに追い抜く形となった。

↑ 動画共有サイトヘのアクセス手段(複数回答、利用者限定)
いくつかのデジタル機器周りの調査結果でノートPCとデスクトップPCの立ち位置が入れ替わった話が出てきたが、今件もそれを裏付けるものといえる(もっともノートPCの方が機動力が高いので、周囲を気にせず動画を視聴しやすいというのも一因だろう)。
また、スマートフォンがすでに7.9%の値をつけているのも注目に値する。元資料では「若年層ほどスマートフォンや携帯電話からのアクセスが多い傾向」とあり、端末そのものが浸透している層から、利用も増えているのが分かる。
一方、アクセス手段・利用目的ではなく、視聴する動画のカテゴリにはどのような傾向があるのだろうか。「利用者限定」ではなく「視聴者限定」であることに留意してほしいが、トップには「一般人の投稿動画」がついている。

↑ 動画共有サイトでよく視聴するもの(複数回答、視聴者限定)
「他所では得られないここだけの、独自のモノ」「荒削りながら光るモノ」「素人の視点のモノ」、さらには時として「プロ以上のモノ」「斬新な視点によるモノ」など、まさに珠玉混合状態なのが、一般の人による投稿動画。そしてスピーディーさ(例えばイベントや事件などの現地動画が、ニュースなどよりも速く掲載されることもしばしば行われる)も兼ね備えており、視聴者が多いのにも納得。

中には「CM」「ゲーム」など、動画共有サイトならではの通な視聴対象も見受けられるが、上位は「一般人の投稿動画」をのぞけばテレビが求められているコンテンツと、さほど変わりの無いことが分かる。「動く映像」という観点では同じテレビと動画共有サイト。利用ハードルが下がれば下がるほど相互互換性・汎用性も高まり、互いの競争が激化しそうな予見をさせる結果ともいえよう。
■関連記事:
【宣伝に役立つか、それとも食われるか……音楽CD・配信とYouTubeとの微妙な関係】
スポンサードリンク
関連記事
