小学2割・中学4割・高校9割…小学生から高校生の携帯電話の保有状態をグラフ化してみる

2011/09/11 06:56

携帯と子供警察庁は2011年8月25日、「児童が使用する携帯電話に関わる利用環境実態調査」の結果報告書を公開した。そこには子供と携帯電話の関係について、非常に価値あるデータが豊富に盛り込まれている。今回はその中から、子供の携帯電話の保有状態と概要的な保有機種についてデータを抽出し、グラフ化を行うことにした(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2011年2月から5月にかけて、全国(震災の影響により宮城県は未実施)の18歳以上の小学生(現在4-6年生)・中学生・高校生の子供がいる保護者に対し、学校経由で保護者向け調査票を配布・回収したもの。有効回答数は6万6308人。なお回答票上に特に明記はないが、子供に関する項目は一人分しかないことから、複数の子供がいる保護者の場合は一番年上の子供に関して回答しているものと見なす。

まずは現時点における携帯電話の保有率。保護者が回答しているので項目は「-保護者」とあるが、実際にはそれぞれの子供に関する回答であることに注意されたい。

↑ 携帯電話の所有状態
↑ 携帯電話の所有状態

小学生が小学4年-6年生に限定されることに留意しなければならないが、全体では5割近くが携帯電話を保有している。うち4.7%は家族との共用で、残りは子供専用機。

学校種別に見ると、小学校では本人専用のが16.8%・家族と共用が4.9%で合わせて2割少々。8割近くは持たせていない。これが中学生となると1/3強が本人専用となり、共用と合わせて4割に届く。とはいえ過半数はまだ非保有。高校生ともなるとほとんどが本人専用のを持つことになる。

金銭的、管理上の問題から「家族共用の携帯電話」を持たせる事例が、特に小学生で多いという想像もあった。しかし実際には1割に満たず、多くは本人専用のを持たせているという結果は、少々驚きではある。とはいえ「保有者全体に占める、共用保有者の割合」は、やはり小学生が一番大きなものとなる。

さて昨今ではスマートフォンの浸透、そして子供向けに機能をあらかじめ制限してある携帯電話も数多く登場しており、子供がどのような端末を持っているかも気になるところ。そこで上記の設問で自分専用、あるいは家族共用の携帯電話を保有している保護者に対し、どのような端末を(子供が)持っているのかを聞いたのが次のグラフ。

↑ 携帯電話の保有機種(専用・家族共用携帯保有回答者)
↑ 携帯電話の保有機種(専用・家族共用携帯保有回答者)

小学生の場合は保有機種の6割強が機能限定・子供向けの端末で、一般用は3割強でしかない。これが中学生ともなると一般用の割合と子供向けの割合が逆転し、それぞれ1/3強・6割近くとなる。高校生でも2割ほどが機能限定・子供向け携帯を使っているとあるが、これは少なからぬ人が小学校・中学校時代から使い続けているものと推測できる。

他方スマートフォンだが、やはり利用率は少なく数%程度。そして今調査では設問にないが、大部分が本人専用では無く、家族共用のものと思われる。それでも小学生の携帯保有者のうち3.0%(小学生全体比では概算で0.7%)がスマートフォンを所有していることになる。



概要的には小学生2割・中学生4割・高校生9割強が、何らかの形で携帯電話を保有していることになる。一方、子供の携帯電話保有の是非については、保護者内でさまざまなジレンマが生じていることが各種調査報告で明らかにされている。便宜性とリスクを両てんびんにかけながら、保護者の苦悩は続くに違いない。


■関連記事:
【子どもに与える携帯電話、そのメリットとデメリット、そして保護者の思惑】

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