SNSは「見てるだけ」、ツイッターとブログは「読書き双方」が多い? ソーシャルメディアの閲覧書込み状況(2011年版情報通信白書より)
2011/09/07 05:46


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調査対象母集団などについては先の記事【ソーシャルメディア利用者の他メディアとの使い分け(2011年版情報通信白書より)】の解説部分を参照してほしい。
【複数利用者は1/4…ソーシャルメディアの利用動向】にもある通り、調査母体のうちソーシャルメディアを現在利用中の人は約4割、利用経験はあるが現在使っていない人は1割、経験無しの人は5割近くに達している。

↑ ソーシャルメディアの現在の利用数、利用経験(再録)
そこで現在ソーシャルメディアを使っている42.9%の人達に、利用する際にはどのような使い方をするのかについて、「閲覧」「書込み」の観点で尋ねた結果が次のグラフ。要は見てるだけの「閲覧のみ」か、自分の想いをネット上に載せるのがメインな「書込みのみ」か、それとも両方を積極的にこなす「閲覧と書込みの両方」かを聞いたもの。ソーシャルメディアにはグラフ上にある個別項目「SNS」「ブログ」「ツイッター」以外に「掲示板」「地域SNS」「ツイッター以外のミニブログ」などもあるが、今件では省略してある。

↑ ソーシャルメディア利用者の閲覧、書込み状況(個々のソーシャルメディア利用者限定)
ソーシャルメディア全体では「閲覧書込み双方」が6割、「閲覧のみ」が4割。ところがSNSに限ると「閲覧のみ」の割合がやや大きくなり、書込みをする人が少なくなっているのが分かる。一方でブログは「閲覧のみ」は1/4強とかなり少なめ。「閲覧書込み双方」も含めた「書込みをする人」は7割を超えている。ブログがSNSと比べて積極的に個々の保有者による更新や、コメントの書込みが行われ、活性化が推し進められていることが分かる。
そしてツイッターは元々「ミニブログ」という区分のされ方からも分かるように、原理としてはブログのミニ版。読書き傾向もSNSよりはむしろブログに近い。
今件ではグラフ生成を省略するが、書込みをする人にその理由を聞いたところ、
・ブログ……同じ関心や興味のある人と知り合いになりたい、多くの人に広く読んでもらいたい
・ツイッター……暇つぶし、自分と異なる意見や新たな情報を知りたい
という傾向が強く出ているのが確認されている。「ソーシャルメディア」という広いくくりでひとまとめにされやすいSNS、ブログ、ツイッターだが、その利用スタイルや目的、主旨は巧みに使い分けられていることが見て取れるというものだ。
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