「国際情勢」がトップ(2011年9月個人投資家動向)

2011/09/03 19:30

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2011年9月2日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2011年9月分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は前回から転じて下落の動きを見せている。株価の先行きに対しては、小幅な上昇を見込む意見がもっとも多いのに違いは無いが、やや大きめな上昇を見込む意見が増えているのが確認できる。

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今調査は1000件を対象に2011年8月19日から8月22日に行われたもので、男女比は74.7対25.3。年齢層は40歳代がもっとも多く29.2%、次いで50歳代が28.0%、60歳以上が27.7%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く29.4%、500万円-1000万円が18.6%、300万円-500万円未満が12.1%と続いている。投資経験年数は5年から10年未満がもっとも多く32.0%を占めている。次いで10年から20年未満が29.4%、20年以上が26.1%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く50.2%と半数以上を占めている。ついで配当や株主優待が24.7%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は54.0ポイント。前回から2.6ポイントの低下。3か月後の日経平均株価の見通しについて「1000円程度上昇」の回答率が45.5%と最も多いが、「2000円程度上昇」は7.3ポイントのプラスとなり、大きな上昇を期待する意見が増えている。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」を挙げる人がトップに。
・魅力的な業種は「医薬品」「素材」の順。「電気機器・精密機械」「自動車」「運輸・公共」「金融」はマイナス。
・ドル円相場は前回より円高に振れるとの考えが前進。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。「株式」のDI値は減少。
という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も前回同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[武田薬品工業(4502)]
3位……[ソフトバンク(9984)]
4位……[東京電力(9501)]
5位……【オリエンタルランド(4661)】
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。今回は需要回復を見込んでか【オリエンタルランド(4661)】が入っているのが目に留まる。

今回は震災関連で値が大きく減退して以降、大きく持ち直した前回から再びの減少が確認できる。進む円高、進まぬ復興、下落する日経平均株価となれば、投資家のマインドが落ちるのも致し方あるまい(今後の株価への期待値が大きいのは、それだけ現状が落ちている裏返しでもある)。

今調査は、金融資産を多く抱えている高齢層が中心の調査結果なだけに、市場との連動性も低くない。今後も各値の動きを注意深く見守っていかねばなるまい。

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