男女逆転はモバイル普及と共に? 米SNSの利用動向をグラフ化してみる(属性別編)

2011/09/02 06:29

SNSアメリカの調査機関【Pew Reserch Center】は2011年8月26日、アメリカにおけるSNS(ソーシャルネットワーキングサイト、Social Networking Sites、狭義のソーシャルメディアでMySpaceやFacebookをLinkedInを指し、ツイッターやブログ、掲示板などは含まない)の利用性向調査結果を発表した。今回はそのうち、男女・世代別の利用率推移を見て行くことにする(【発表リリース】)。

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今調査は2011年4月26日から5月22日にかけて、18歳以上の人に対して電話(固定電話と携帯電話)でRDD形式(Random Digit Dialing、乱数で創り出した番号に電話をかける方法)によって選択された対象に、英語とスペイン語で行われたもので、有効回答数は2277人。回答時に利用した電話は、固定電話は1522人、携帯電話は755人。インターネットを利用している人は1701人(74.7%)。携帯電話保有者は1914人(そのうちスマートフォンは688人・それ以外の一般携帯電話は1226人)、ツイッターなどのソーシャルメディア利用者は1015人。さらに性別・年齢・教育経歴・人種・使用言語などの各種区分において、アメリカの国勢調査結果に基づいた調整が行われている。

先に【SNS利用者はネットユーザーの2/3、頻繁利用は4割超…米SNSの利用動向をグラフ化してみる】で解説しているが、SNSの利用性向は時代と共に増加しており、特にこの数年は増加率が著しい。「Facebookの躍進」(も含めたソーシャルメディア全体の飛躍)「モバイル系端末の普及加速化」のタイミングと一致していることから、両者の相乗効果による結果と思われる。

↑ SNSの利用経験と頻繁利用(ネット利用者限定)
↑ SNSの利用経験と頻繁利用(ネット利用者限定)(再録)

元データではこのうち、単純な利用経験率・昨日利用した人(=頻繁利用者)の割合について属性別の経年推移のデータも掲載されている。そこでまずは男女別の利用経験者率推移をグラフ化したのが次の図。

↑ SNSの利用経験(男女別)(ネット利用者限定)
↑ SNSの利用経験(男女別)(ネット利用者限定)

元々男性の方が利用率が高かったものの、2007-2008年を転換期として男女の立ち位置が逆転。その後はむしろ差を広げつつある。【男性より女性、自分より他人へのツッコミが多い…米Facebookの利用頻度をグラフ化してみる】などを見ても、現在では女性の方がSNSに夢中なのが分かる。この転換期は上記にある通り「Facebookの躍進」「モバイル系端末の普及加速化」と一致しており、この2つの要素がSNSの構成要素を大きく変えた裏付けともいえよう。

世代別に見ると、男女別とは違った興味深い動きが確認できる。

↑ SNSの利用経験と頻繁利用(ネット利用者限定)(世代別)
↑ SNSの利用経験と頻繁利用(ネット利用者限定)(世代別)

元々SNSの大躍進を引っ張る形となったFacebookが大学生向けのサービスだったこともあってか、18-29歳の利用率が急激に増加。それを追う形で30-49歳の利用率カーブも大きく上向きとなる(いわゆる「ギーク」と呼ばれる人達が多く位置する層)。若年層らの普及率が大きく伸びて「から」、シニア層の伸びも勾配が大きくなっているのが分かる。

ただし2011年に限ると少々イレギュラー的な動きが確認できる。29歳までの層が減り、50-64歳の層も伸び率を落としている。一時的なものなのか、それとも継続的な傾向となるのかは、現時点では判断がつきにくい。

もっとも、頻繁利用(=昨日利用)の率では特に奇妙な動きを示してはおらず、(利用経験率の動きは)単純な中だるみの可能性もある。

↑ SNSの昨日(=頻繁)利用 (世代別)(ネット利用者限定)
↑ SNSの昨日(=頻繁)利用 (世代別)(ネット利用者限定)

むろし20代までのネット利用者の6割、30-40代の5割近くは毎日のようにSNSを利用している事実の方が驚きと言える。

20代までの層はやや頭打ちの感はあるが、30歳以降、特に30-60代前半はまだ利用率・常習率の値が伸びる余地はあり、実際その余地を埋めていく動きを見せている。それに従い、SNSの有効性・普遍性もさらに上昇していくに違いない。

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