SNSで面識ある人からのメッセージ、2人に1人は「気にせずURLをクリックするヨ」

2011/08/24 06:41

クリックトレンドマイクロは2011年8月22日、日本国内におけるソーシャルネットワークサービス(SNS、今件ではmixiやFacebook、そしてツイッターのようなミニブログを含む。ブログや掲示板のような、原則的に不特定多数に向けた情報発信型のサービスは含まない)の利用に関するアンケート調査結果を発表した。それによると調査母体においては、SNS経由で送られてくるメッセージにリンクがあった場合、送ってきたのが「直接会った事がある友人や知人」だった時には、約半数の人が「セキュリティ上のリスクを気にせずにクリックしてしまう」と回答していることが分かった。トレンドマイクロ側では「万が一の被害を予防するために少しでも不審なメッセージであれば即座にクリックを行わず、周囲に相談するなど慎重な行動が求められる」と解説している(【発表リリース】)。

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今調査は2011年6月28日から30日にかけてインターネット経由で12歳以上の男女に対して行われたもので、有効回答数は618人。男女比は333対285、年齢階層比は20代142人・30代203人・40代164人・50代78人など。

ウェブサイトや掲示板、ブログと比べて、任意の特定する相手との関係性を深く持つことができるのがSNS。多くのSNSは利用者権限を制限したり(特定の人だけ閲覧可能な状態にする、など)、特定の相手にのみメッセージを送る仕組みを内包している。使い方次第では特定少数人物との間だけの、信頼できる・あるいは共通認識を持つ人から構成される、小さな集団の中での意思疎通も不可能ではない。

一方でその「仕組み」による安心感を逆手に取り、巧みに内部に侵入。「信頼する相手」からと見せかけて不正なメッセージ、メールを送りつける不正行為・攻撃方法もある。

今調査ではSNS経由で届いたメッセージにURLリンクがあった場合、送り手によってクリックする判断基準をどのように変えているかについて尋ねている。自分と送り手の関係について4通りのパターンを設定し、それぞれから送られた「メッセージのURL」をクリックする(あるいはしない)という行動パターンに、同意するか否かを答えてもらっている。

↑ ソーシャルメディア(SNS)利用時のメッセージ内リンクに対する意識
↑ ソーシャルメディア(SNS)利用時のメッセージ内リンクに対する意識

誰からのメッセージであろうと気にせずにクリックしてしまう人は4.7%。「しか」と見るか「も」と見るかは微妙なところだが、「20人に1人はURL付きメッセージが来たら、誰からのでも気にせずにクリックしてしまう」と書きかえると、リスクに対する啓蒙がまだ足りないように思えてしまう。

無条件ではなく、オンライン上の友人や知人のようにある程度信頼がおける相手からなら、判断はどのように変わるか。気にせずにクリックは16.0%。その可能性が高いとする意見まで含めると、半数近くに達する。これが面識ある人からのものになると、さらに信頼度は高まり、半数近くの46.7%は「メッセージにURLがあれば、リスクなど気にせずにクリックしてしまう」と答えている。

これらの動向から察するに、まず一点目として「(誰からのメッセージでも)特に気にせずクリックする」が極めて少数なことから、SNSのような「相手がある程度特定できるシステム内」であっても、メッセージ上のURLをクリックすることへのリスクは多くの人が実感していることになる。「SNS経由のメッセージなのだから、悪質な人から送られてくるはずがない」という調子の良い判断をする人はごく少数派。

一方で送ってきた相手次第では、その警戒心が薄れ、油断してしまう傾向があることが分かる。例えるなら貴方が炎天下で汗をかいて歩いていた時に、突然見も知らぬ人からペットボトルを渡されると警戒してしまうが、近所に住む友人ならば安心して受け取り、口をつけるというところだろうか。

悪質スクリプトイメージしかしながら冒頭でも触れているが、直に何度となく会ったことがある親しい、信頼できる間柄からのメッセージでも、その内容が100%安全という保証は無い。その親しい相手が「特に気にせずクリック」項目の4.7%・「20人に1人」に該当する人で、悪意ある第三者からのメッセージを受け取ってクリックしてしまい、「SNS内の知人に向けて、不正URLを含むメッセージを送りつける悪質なスクリプト」を実行させられている可能性があるからだ。その類の不正プログラムは、まさにその「親しい間柄に対する気の緩み」を狙ってくる。

たとえSNSのように相手が容易に特定でき、自分が良く知っている相手からのメッセージであっても、不用意にクリックをするのは避けるべき。少しでも不審なものであれば、周囲に相談するなり、クリックをしないなどの対処をするべきだろう。それが自分自身はもちろん、相手にとってもプラスとなるのだから。

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