猛暑の影響続き暑さ対策への商品が売れる…2011年7月度チェーンストア売上高、プラス2.1%

2011/08/23 12:00

【日本チェーンストア協会】は2011年8月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2011年7月度における販売統計速報を発表した。それによると2011年7月は猛暑の影響を受け、暑さ対策周りの商品動向が堅調化したこともあり、総販売額は前年同月比で2か月連続でプラスで推移、+2.1%(店舗調整後)となった(【発表リリース、PDF】)。

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今調査結果は協会加入の60社・8028店舗に対して行われている。店舗数は先月比で7店舗増、前年同月比で170店舗増。売り場面積は前年同月比105.3%と5.3%ほど増えている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆1226億8741万円
・食料品部門……構成比:60.9%(前年同月比100.8%、△0.8%)
・衣料品部門……構成比:11.3%(前年同月比99.5%、▲0.5%)
・住関品部門……構成比:21.2%(前年同月比105.7%、△5.7%)
・サービス部門…構成比:0.4%(前年同月比99.6%、▲0.4%)
・その他…………構成比:6.3%(前年同月比106.9%、△6.9%)

食品ようやく
前年同月並みに。
猛暑で対策品が
大いに売れる。
7月は冒頭でも一部触れたように、前半は昨年の暑さを思い起こさせるような猛暑となり、夏物商品や暑さ対策商品を中心に、大いにセールスを押し上げる形となった。後半になると台風やその後の低温で売上も失速したが、前半の勢い強さによる影響は大きく、前年同月比は昨月以上の大きな上ぶれを見せることとなった。

具体的には、食料品においては畜産品で牛肉が不調。代わりに加工肉や鶏肉・豚肉は堅調。水産物は先月同様に水揚げ量不足で不調。惣菜は暑さで火を嫌う層や、レンジなどの電力周りの利用を避けるという観点からか好調。衣料品は涼を取るための各種衣料は堅調。スーツなどは不調。住関品は冷涼感絡みのアイテム、特に家具やインテリアの動きが良く、住関品部門の全体売り上げに対する構成比が、先月の20.7%から21.2%へと0.5ポイント上昇したのも納得がいく(地デジ絡みの駆け込み需要、節電対策のLED電球などもプラスに働いている)。

チェーンストアの売上数字で前年同月比の値がプラスとなるのは、東日本大地震とその震災を一か月丸ごと受けるようになってからは今月で二か月目。先月は「プラス0.1%」とギリギリ感もあったため、今回の値が実質的なプラス月と見ても良さそうだ。ただし全体を底上げした要因が、多分に一過性によるところが大きいのが気になる。

野菜「気になる」といえば、各項目単位の数字動向以外に、食料品の消費性向にやや変化が見られた感がある。昨今のさまざまな問題が消費者の食品選択意識に大きな影響を与えているようだが、数年前のいわゆる「毒餃子問題」を彷彿させる。

食料品はチェーンストアにおいては6割もの大きな割合を占める項目なだけに、供給そのものの不足項目の動向もあわせ、今後はこれまで以上に注意深く見守る必要があるだろう。

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