5年の間にこれだけ変わる…テレビ視聴と新聞購読時間の変移をグラフ化してみる(2011年版情報通信白書より)

2011/08/27 12:00

テレビと新聞総務省は2011年8月9日、2011年版の【情報通信白書】を公開した。その多くは以前【携帯電話とパソコンの所属世帯年収別利用率をグラフ化してみる(2010年分データ反映版)】でも紹介した「通信利用動向調査」の結果を元にしている。一方で、他にも色々な資料を元にした注目すべきデータを多数収録し、非常に読みごたえのある内容となっている。今回はその中から、「趣味や娯楽シーン」における「新聞購読」「テレビ視聴」の時間の移り変わりについて見て行くことにする(【該当ページ:第1章 ICTにより国民生活はどう変わったか(1)余暇行動のパソコンへのシフト】)。

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今項目では日常生活を大きく「仕事シーン」「趣味・娯楽シーン」などに分割し、それらを合わせた全体を「全体シーン」と命名している。今件はそのうち「趣味・娯楽シーン」における、テレビ視聴と新聞購読時間の変移にスポットライトを当てている。

まずはテレビ視聴時間の推移だが、5年前と比べると「全体は微減」「若年層は大きく減少」「シニア層は増加」という傾向を示している。

↑ 趣味・娯楽シーンでの「テレビ放送を見る」時間の年代別変化(分/日)
↑ 趣味・娯楽シーンでの「テレビ放送を見る」時間の年代別変化(分/日)

↑ 趣味・娯楽シーンでの「テレビ放送を見る」時間の年代別変化(2005年から2010年への変移率)
↑ 趣味・娯楽シーンでの「テレビ放送を見る」時間の年代別変化(2005年から2010年への変移率)

テレビ視聴における「若者のテレビ離れ」「高齢者のテレビ傾注」という傾向は【お年寄りは夕食前からずっと、30-40代は午後10時以降…世代・性別で異なる平日夜間のテレビ視聴スタイル】【テレビの視聴時間、若年層で減少中、でもその分高齢者が増えて…】などいくつかの別調査でも指摘されており、全体的な傾向として見られるものと推測される。

一方、いわゆる「4マス」の中ではテレビと並び代表格として扱われることの多い新聞では、異なる動きが確認できる。

↑ 趣味・娯楽シーンでの「新聞を読む」時間の年代別変化(分/日)
↑ 趣味・娯楽シーンでの「新聞を読む」時間の年代別変化(分/日)

↑ 趣味・娯楽シーンでの「新聞を読む」時間の年代別変化(2005年から2010年への変移率)
↑ 趣味・娯楽シーンでの「新聞を読む」時間の年代別変化(2005年から2010年への変移率)

40代までは5年間の変移で半減以上の勢いを見せながら減少しており、「新聞離れ」どころか「新聞と絶交」レベルの状態にある。テレビの場合は50代以降が視聴時間を増やして全体のバランスを取っているのだが、新聞では50代・60代ですらも(減退率は抑えられているものの)視聴時間を減らしており、「全世代的な」「新聞離れ」の動きが確認できる。

「情報通信白書」側では減少「率」では無く、減少「時間」に着目し、新聞の動向について「全年代で減少傾向にあり、特に40代以上における減少幅が大きく、テレビ放送と新聞では異なる傾向となっている」と解説している。確かにこの解釈の仕方も一理あり、高齢層では新聞購読時間を大きく減らし、その分をテレビ視聴や他のメディア(例えばパソコン)にあてていることは、容易に想像できる。

もちろん新聞の場合は「仕事シーン」で読まれる場合”も”あるので、これらの値がそのまま各メディアの推定購読時間総計と一致するとは限らない。とはいえ、それぞれの立場の現状と先行きを推し量るには、十分すぎるデータであることもまた事実といえよう。

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